昨日からベッド横のミニテーブルで
食事するようになり
この日もそうしていた。
ベッドから出る(降りる)のは
トイレの時だけになってしまった。

この日は看護師さん訪問日で、
今回は実習生さんもきた。

看護師さんは書類を書いたりしてる間、 
実習生さんに、
「お話聞いてあげなさい」と促していた。

実習生さんは若い青年で、やさしい雰囲気であった。

「はじめまして、〇〇さん、僕は〇〇大学でいま勉強しています。お体の調子はどうですか。」

と父に話しかけてくれた。


父は「あーそうか、東大生さんか」と言って笑ってた(東大の方ではない、大学と言う単語を聞いたからこんな言葉を発した)。

「まあ、がんばれよ」と実習生にエールをおくっていたりもした。

チューリップ紫

父はさらに寝る時間が増えたが
この日時点では、
介助者にしがみつく力はまだ少しあった。

トイレに関しては、
おしっこはオムツにして、
大のときはかろうじてトイレまでたどり着けていた。

おむつは、浮腫みではれあがった
太鼓っ腹に対して、
痩せ細った太もものせいで、
パットを併用しても
うまくフィットせず相変わらずたびたびシミをパジャマに作ってた。

それにしても、、おむつ代の高いこと!!
これは大変だよね。。

チューリップ紫

うちの夕飯は17時頃、
その後私は入浴して、
19時くらいには私は自室に…というパターンとなっていた。
それで母が入浴する間は父のもとへいった。
父はバラエティ番組などを見て過ごしていた。

母はいつも20時くらいに父のオムツ交換して
2階の寝室にあがり、
テレビを見ながら寝るのが通常であった。

それで、夜中に(父に携帯で呼ばれて)オムツ交換をしに降りてた。

でもこの夜は珍しく
23時頃まで父とお喋りしていた。

穏やかな会話のトーンは
全ての苦しみや迷いが嘘のように感じさせた。

それで遅めのオムツ交換になったから
母は「今日は朝までゆっくり寝れるわ」と言って寝室に行った。

本当にしずかな夜だった。

いつも夜中に父の独り言が聞こえたし、 
タバコの匂いも上がってきた。

でもこの日の夜は父はよく寝れてるのか
独り言もなく、 タバコのにおいもなかった。


翌朝私は母の大変よ!!!という言葉で
私は起こされることになった。