母が日本で移民キャラバン問題が毎日報じられて、
心配だとメールしてきました。

日本で使われる映像はメキシコメディアのものと思いますが、
こちらのメディアは感情的、情熱的な映像が好きなので、、、
そんな映像ばかり見ると不安になりますよね。
母の気持ちわかります。

メキシコに住む者として
このニュースについて書いておきます。

10/13に自国に失望したホンジュラス国民が徒党を組み
徒歩で「アメリカン・ドリーム」を夢見て
アメリカに向かい始めました。
(その後ベネズエラやグアテマラの国民も参加し始めます)。
中には子供、乳飲み子をかかえた母親もいます。

暴力、失業、貧困。失望しかない。

何があるかわからない、どうなるかわからない、
何ができるという希望もないけど
「アメリカン・ドリーム」があるから
彼らは出発したのです。 

「リュック一つ用意して、
 母を抱きしめ(別れを告げ)、家を出た。」
(“Empaqué mi mochila, abracé a mi madre y me fui”)
移民キャラバンの一人の言葉です。

そうして、いつ帰れるかわからぬ旅に出ました。 

まずメキシコーグアテマラの国境で問題がおきました。

メキシコは「身分証明書だけでいいから提示して、一人一人確認して入国許可します」
「列を作って」とお願いしたのですが、
キャラバンたちは柵をこえたり、川を渡ったりしてもやは暴徒。
これでひと悶着おこり
メキシコ内に不穏な雰囲気が流れ始めました。

彼らは
¡El pueblo unido, jamás será vencido!
と叫び士気を奮い立たせています。
意味としては
「団結した我ら(民衆)は何事にも屈しない!」みたいな感じかな。 
ちょっと辞書がないから翻訳に自信ないけど。

そのあとベラクルス北部をまわりメキシコシティへ。(車両も使ってます)

メキシコ側は人権団体が教会や体育館を利用し、
雨風しのげるところや、
軽食、毛布を提供しています。
が、、

彼が通り過ぎたあとは。。。ごみの山。

ゴミの中には提供した食事も。
   
あれが欲しい、これは要らないなどと
我がままもいうように。

「お前らはピクニックでもしてる気が?!」と
メキシコはキレ始めます。。


彼らがティファナ到着するころには
「メキシコから出ていけ!」と叫ぶように。 

また移民キャラバンの中には
「このままメキシコに住んで、仕事探して暮らしてもいいな(そして自国の家族に送金する)」 と言い出す人もいて、
これもメキシコ人の怒りを買ってます。

メキシコ人も仕事がなく苦しんでる人がたくさんいます。
(仕事のない若者ニート(スペイン語でninis)が、問題になってます)。

11/15に移民キャラバンの一部はアメリカとの国境に到達しました。
現在国境では、緊張感がただよってます。 というとこです。
 
今後どうなるか気になります。。