人はパーソナリティを形成する過程において

遺伝的要因、環境的要因の影響を受けます。

 

ひいては文化の違いによっても

パーソナリティは異なります。

 

 

今日は欧米・アジアの

パーソナリティの違いを説明したいと思います。

 

文化間の違いを調べた研究として、

マーカスと北山(Markus,H. & Kitayama,S 1991)が

調べた研究があります。

 

彼らはアメリカとアジアの子供の自己概念を

比較して、アメリカの子供は「自立的自己システム」

を持っており、アジアの子供たちは

「相互依存的自己システム」を持っていると

考えました。

 

それではそれぞれの自己概念を紹介します。

 

 

アメリカ文化では、子供に自己独立的な見方を

教えます。そこで、子供たちは自分の能力といった

個人的要素によって自分を考えるように

学習します。

 

 

欧米では学校でディベートが盛んに行われており、

自分の意見を言う訓練を積んでいます。

 

その場面で意見を言わなければ、存在価値がないと

見なされるため、自分の意見を惜しげもなく

披露します。

 

自立的自己システムの負の側面は

自分の独自性を誇張しがちになり、

自分の能力も過大評価してしまう点です。

 

 

他方、我々アジアでは、他人と自己を基本的に

結びつけることを強調します。

 

友人、家族に依存し、その集団の中では

控えめで他人を押しのけるようなことを

してはならないと教わります。

 

他人の中では目立ってはいけない

「出る杭は打たれる」文化なのです。

 

他人との調和的な関係と集団の一員である

という誇りによって自己を考えるので、

自分自身に対する評価として

個人的要素を強調する必要がないのです。

 

 

 

どちらの文化にも良い側面、悪い側面が

あります。

 

経済の面からみると、

欧米では起業家がどんどん生まれ、

イノベーションが巻き起こります。

 

一方、日本における起業家の数は

欧米と比較すると、圧倒的に少ないです。

 

 

また、災害などに見舞われると、

欧米では人が暴徒化してお店から商品を

取っていってしまう光景をテレビで見ますが、

日本ではそういったことは滅多に起こりません。

 

それも少なからず文化の違いが

影響していると考えられます。

 

どの文化が良いとか悪いとかではなく、

どの文化にも良い面、悪い面があるのです。

 

参考文献

『パーソナリティ心理学』 加藤孝義 

新曜社 2001年