娘は また 外に出られなくなった
4年生になって まだ1度も学校には登校出来ないまま3学期になっていた
その間も 担任のT先生、特別支援学級のS先生は定期的に娘に会いに来てくれていた
1時間程 娘の話を聞いてくれたり 勉強をする時もあった。
ある時 娘は担任のT先生に
学校 覗いてみようかな。。
そう言った
T先生は少し驚いた様だったが(私も驚いた。。もちろん いい意味で)
じゃあ覗いてみる?
そう答えた
娘→ 今から行ってもいいですか?
先生→ じゃあ 先生の車で行ってみようか?
娘→ 行きます
時間は17時ちょっと前頃だったと思う
娘は先生と車で小学校に向かった
15分程で帰宅
娘は震えていた
少し泣いた様だった
それでも震える声で先生に
ありがとうございました
そう伝えて 部屋に戻った
布団に潜って泣いている様だった
先生の話によると
学校が近づくにつれ 震えが出てきて 涙が止まらなくなったとの事
怖いなら無理しないで帰ろうか
そう伝えたら
震えが治まったら校門まで行きたい
と娘が答えた
それでも あまりに辛そうで見かねた先生が
今日は ここまで来れた事もすごい事だよ
だから無理しないで また次回挑戦してもいいんじゃないかな
そう言って
娘が納得したようなので帰ってきたとの事だった
無理はさせたくない
担任の先生のその言葉 本当にありがたかった
娘が部屋から出てきた
泣きながら話す
学校が近いてきたら すごく怖くなった
本当は行きたいのに 行けないのが悲しい
そして声が聞こえた
あいつ 気持ち悪いよね
ウザイ ブス 死ねばいいのに
そう聞こえた
そう言って娘は泣いていた
腕には新しい傷跡が出来ていた
隠していたカッターを見つけて 腕を切ったようだった
何本もの細い線が娘の腕にあった
出血していた
先生に確認した
その時 車の近くに誰か居たのか?
居なかったとの事だった
居たとしても 車の中で窓も閉めているのにそんなに ハッキリ聞こえるはずも無ければ
何より 先生の前で わざわざ そんな事は言わないだろうと思う
分かっていた
恐らく幻聴だろうという事は
幻聴だろうが なんだろうが 娘が聞こえると言っている以上は
娘の耳には それは確かに聞こえる
あの子の声で