玉三郎の六条御息所と若きプリンス染五郎ちゃんの光源氏で千秋楽までチケットは三階まですべて完売ですよ!!
完売だと不思議と人の期待と熱で劇場の温度も違うんだよね。実質人が多いからトイレの列さえ見たことないくらいに長いw
はー平安悠幻!美の世界!
染五郎は発声の難を玉様ブートキャンプでかなり修正?されてて、幅のある包容力さえ感じさせる大人の男の声に変わってる。
しかし、まだまだ10代の不安な声帯だし、豊かな演技、広がりとまではさすがに…かな。
焦らずゆっくり作って行けばいいよ!
とにかく若くて美しい、白く発光する光の君を拝んで寿命延びまくった!
玉様の新調平安お衣装も凄いの一言。
これで予算ほぼ使った?とも思えるくらいの美しさ。←や、自前だろけども
ただ光る染様出てこない前半は台詞劇、な短調さは否めない長台詞。
それを人気の彌十郎さんが引き受けてくれてるけど、確かに眠くなっちゃ。。
襲名したばかりの時蔵、萬寿親子は素晴らしい演技だけれど勿体な。。ゲフンゲフン!
何を求めているかで賛否が分かれる作品、ネットでもモヤモヤした組と絶賛組、批評家さんたちも真っ二つ!
しかし玉様の狙う絶美の世界観は見事に達成されてて、何よりお切符が完売ならばそれはもう有無を言わさぬ大成功なんだな。
もう一つの演目、新派で有名な「婦系図」そうお蔦主税の、別れろ切れろは芸者の時に言う言葉、、
仁左衛門様との永遠のにざ玉様ゴールデンコンビでの初共演となれば、これももうたぶん最初で最後。
そりゃお切符売れるわ!
仁左衛門様、台詞もお声も文句なく若い!けど、、御身体はさすがに御大ですから。
古典の動きとは違う、明治現代劇のスッと立ってスッと歩くのは流石にその、、ゲフンゲフン!
いやもちろん全然大丈夫なんですよ!
でもこの40年観てきたファンだからこそ言う。
高身長の男の人が膝も腰もそりゃ今まで散々酷使して来たんだから、どうかもう無理しないで、と思うの。
最後の湯島境内シーン、ステッキが一瞬杖に見えて焦ったのも事実
いやいや、まだまだやってほしい古典ニザ玉はありまくる。行くよずっと!
←先代仁左衛門様の御目が視えずともお立ちになった数々の舞台を忘れないよ!
そして新派でいつも観る男性女性俳優さんたちが一杯出てて、なんだか東京物語みたいになってんのも面白い劇だった。
玉様お蔦の早口明治言葉は可愛くて堪らん堪らん!
初日は凄い集中&絶賛だったけど、昨日はさすがにチョイとお疲れが出てたのか、たまに一瞬つかえてた?(もちろん気づかぬくらいのだけど)のもご愛嬌、人間だもの。
長く観てると色々ある。
確かにいつもは新派で演舞場かもっと小さな三越劇場で観るようなお芝居が、大きな歌舞伎座に掛かったら、セットもどんなに豪華に作ってもスカスカ、、だよ。境内はもともと暗いし。
正直、古典と比べてコスト掛けてない人員掛けてない新作ものだから、ひょっとして今月来月は大道具さん小道具さん減らしてお休みしてるのかな、その代わり玉様プロデュース自由にやりまくりな月だったんなろな、などといらん(たぶん違う)素人妄想する古参ファン。←いまは歌舞伎座以外の劇場も地方もガンガンやってるから大変だよねぇ
国立劇場が無くなってるから、来月は大御所は休んで、歌舞伎の見方?的なのをやるし、松竹は来年の記念イヤーに向けて通し三本、菊五郎襲名と大きな仕事が待ってる。
その前のちょっと変わった演目。
貴重なものを観たことは確かなんだな!



