たまにはこういう、上質なブランデーのような作品を観たくなる。

間違いなく、今の日本で観られる最高のエンターテイメントの一つ。

新進気鋭の演出家「藤沢文翁」のオリジナル作品。
音楽は悪魔のバイオリニスト、のような煌めく音色「カサノヴァ・ストリングス」の土屋雄作。

その大きな二つの柱の間で作られる
珠玉の舞台が音楽朗読劇サウンドシアターです!

<勝手に私がそう思ってますが、たぶん同意見の人が日本に相当沢山います!

過去の数作も声優界から、ヅカOGから、歌舞伎界から、劇団系から、これ以上のキャストあるのってくらいの人持ってくる。
演奏陣だって、普通集まんないでしょ!な日本の古典からラテンパーカスから、アコーディオンからもう大変。

つまり「超一流以外いらん」ってこと。
わはは。<そりゃすげーわ、スゴイはずだわ
声優さんだって、最初の山ちゃんから始まって次作は平田さん、林原さん、そしてついには…諏訪部さんが今回参戦!
そして、新不二子ちゃ~~んな沢城さんも!

紫吹淳さんに至ってはもう3度目。

そこに、今回、あの花組芝居の座頭、加納幸和さんが!

舞台はフランス、革命前夜。
首飾り事件を題材に、科学者であり、化学者、魔法使いであり、予言者であった「錬金術師」達の物語りが、大胆な発想・想像の元にまた紡がれる!

こういう王道のネタ、というかむしろ手垢のついたように思えるような素材を持って来て、まったく信じられないくらい新感覚のストーリーに出来上がってゆくのをただただ観客は観て、聞いているだけしか出来ない。<そして溜息を吐くしかない

会場はもう、ひと席も空いてないくらいの超満員。
ま、みんなスゴイものは解ってるのね。

あ~、何とか一回だけでも取れてよかったよ~。
ってことで。

声ヲタヅカヲタ全開の困った感想、いや妄想ワールドが展開していますので、どうぞどうぞ同好の士のかたのみ、注意しつつご覧下さ…


ではでは。



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「ン?」

とか。

「ア~ン?」


とか。

一声発しただけで、脳天がぶち抜かれる。<マジ
外国人やらせば日本一の男w、武道館を一杯にする大スター諏訪部順一!<べ様の美声に酔いな酔いな~~!

役作りで顎髭とかちょろっと生やしちゃって衣装もブーツもまったくの18世紀、素敵な貴族のカリオストロ伯爵がそこに。<ぎゃあああぁあ

脳内はもう有無を言わさず、超絶イケメンで嘘つきなワルイ男、似非錬金術師が暗躍ですよ!


「バレちゃぁ…しかたねぇなぁ…」
ああ、もう目の前15mくらいでこの台詞、この声で聴いちゃね、死んでもいいわもういいわ!



ヲタ隠してもしょうがないのでハッキリ言いますが…

私の頭に浮かぶキャラ絵は蓮○絵か○陣絵が…脳内でとんでもなく鬩ぎ合った末に円○絵が勝った!勝ったよ!<いやどっちもイイゾ爆

欧州のお城やら城壁やら石畳やら、ランプから調度品から、一瞬でイケメン絵付きで展開する便利な私のこの妄想脳にあり得ない幸福が込み上げる~~!


紫吹淳さんはコレ完全に充て書きってヤツですよ!いやもう演劇の神が藤沢先生に乗り移って書いたとしか思えない。

女性でありながら、幼い頃、悲惨な運命に翻弄され、自分を偽り、男装して女であることを捨てる錬金術師、カサノヴァ様~~♪

ツイッターで先生がリカちゃんに「人物設定はどんな感じですか」と聞かれ。

「女性に話しかける時は、壁に優しく追い詰めて顔の両脇に手を付き、その小さな顎をまるでワイングラスの足を指先で摘むように優しく触れながらでないと喋らないような人」

と仰ったとか。

殺す気ですか!
ええそうよ、観てもいないのに何で知ってんの!
その通りの男を十何年もこの人ヅカでやってたのよ!

お見事です。

天才って、もう何も見なくても、一を聞いて十を知る。
いや、紫吹を観て、男役を知る。
この前のディナーショーでも、椅子から転がりそうに萌えましたが。
本当に、このカサノヴァ様ありきの、まさかの導入だったんじゃ?と思えるほど萌えた!
<完全に息の根止まる、心筋梗塞レベル

衣装もね、正統派の諏訪部さんとくらべて黒を基調にしたレースを贅沢かつふんだんにあしらったロングの上着、ニーハイブーツ。

ありがとうございます!有り難過ぎて、泣けてくるわ。

もちろん諏訪部さまも錬金術師の天才、宮廷に潜り込んで暗躍…するだけじゃなくて、身体の弱い皇太子と年の離れた静かな友情というか熱い絆を育む…


さらに、殺す気ですね!<爆

アントワネット様から、病弱のその幼い皇太子から、お話を回す田舎者の青年子爵まで。
何でもやるのが沢城みゆきさん、芸の幅が凄すぎる!<衣装は子爵、白いブラウスひらひら~!

最後に、もう物語りを締めるというか、昇華させるというか、ワンランクもツーランクも引き揚げるのは花組芝居の加納先生。
(前夏に私が通った宝塚BOYSでは小林さん繋がりで「所作指導」してくださったとか)

とにかく、もうそこにいるだけで飛んでもないオーラ。
(でもアフタートークでは黒レースが豪華な貴族なお衣装を着ることが出来て嬉しい!って可愛いったらないの)

本当に凄すぎる。
(しかも公演直前に座中で大変なご不幸がおありだったにも関わらず…もちろんプロでいらっしゃるから当たり前ですがこちらはもう、ね…涙)

座ってるだけなのに凛と澄み渡る空気。

毎回、声優さんと役者さんが混合する舞台だから、その台詞言わない時の佇まいが対比してて面白いんだよね~。

紫吹さんは、もう斜め45度に見事に長い脚を伸ばして、伸身のこれ以上ない美しい影絵を作り。
加納先生は、スッと脚を組んで、背中を美しく伸ばして、女形らしい、でもちゃんと男らしい、気品溢れる人物像を一瞬で浮かび上がらせる。
二人とも、とんでもなく黙っている時こそ、演じている!

そして、べ様と沢城さんは、兼ね役も多いし、座ったとたんにフッとニュートラルというか、そこに居るのに無になれる。
まったく気配を消してしまう。<それも至芸
絶対に目の前にいるのに、視界から外れてしまうように感じるよ!

もう、上手く言えないんだけど、どっちも本当に最強だ。

加納先生のサンジェルマン伯爵の父性、というか人物の大きさ。
同時に、ペテン師、大錬金術師の謀者としての計り知れない恐ろしさを感じさせる。

そだ、3人の錬金術師にはそれぞれ、得意分野まであるんだよ!
カサノヴァ(紫吹)様はクスリや化学反応系、カリオストロ(べ様)伯爵は心理操作、サンジェルマン(加納)伯爵は全能。

こういう小さな設定一つ一つにも、翻訳もののぶ厚い本を読んでいるような満足が押し寄せるわ。

文翁先生が物語りの中で繰り出す、沢山の懐かしくも幸せな言葉の数々。
マリーアントワネット、ルイ16世、ジョゼフ皇太子、カリオストロ、カサノヴァ、ジャンヌ、ローアン大司教、ナポレオン、上げればきりない実在の歴史上の人物や想像の人物も耳に楽しいし。

シュトワイヤン!とか、バスティーユへ!とか、リカちゃんが叫ぶのもスゴイこと。

ヅカトップ時代には、ダンサーもの、スーツものなんかが多くてベルばらやってないのに、こんな所でフランス革命の裏の、サイドストーリーを演じることになるなんて。<巡り合わせは本当に不思議

このカサノヴァの幼少時の悲惨な記憶、そして女であることを捨て、サンジェルマン伯爵のもとで錬金術師になる修行をするようになるくだり1番泣いた!
彼女の(大師匠の元からの)旅立ちの物語りでもあるんだね。

弟子旅立ちを、大いなる愛で見送る、そして自らの命を賭してあることを成し遂げ…
<あぁこの加納さんの演じる伯爵の凄さを、私ごときが言葉を尽くしても伝わるのか、わかんない!

田舎もののモンモランシシー子爵(沢城)が良いようにワルイ二人の錬金術師に騙される最初のシーンからワクワクする!
この沢城さんの回す物語り、マリーアントワネットもいけ好かない女で面白いし、何といっても圧巻がジョゼフ皇太子の演技。

華やかな王宮の奥の奥、たった一人で(結核で脊椎カリエスを発症し)孤独に病と戦う幼い皇太子の心を癒すのは、錬金術師のカリオストロ伯爵(諏訪部)。

「伯爵のお気に入りのあの坊やだよっ!」とカサノヴァ(紫吹さん)が言い放つ所から、もうなんだかこっちの胸が切なくてキュルキュルするんですけど~~!
<はくしゃくのおきにいりおきにいり…

その後も王宮に忍び込み、何度も現れる伯爵に小さな皇太子の心は少しずつ溶かされ…

何でも叶える、と言う男に「私を月へ連れて行け!」と叫ぶ皇太子の孤独な心にもう涙が滂沱ボーボーだよもう。
<人はソレを萌え死と呼

もちろん伯爵とともに、観客も…月までお供致しますとも!

歴史は移ろいゆくも、永遠に繰り返す人の心の闇と光。

王道ストーリーに、アッと驚く魔法を掛けて、毎回観客を翻弄する藤沢ワールド。


そして最後には必ず救いをくれる、帰り道にぽ~っと歩いてしまうような「宝物」を胸にくれるんだよね。

ネズミの泣き声から、何から何まで、楽器で表現してしまう演奏陣に至ってはもうビックリ、驚きしかない。
今回も壮大かつロマンティックなテーマに大感動、BGMじゃない、出演者として堂々とクレジットに並ぶ「音楽」ですから!

最後に忘れちゃいけないサウンドシアター名物の仕掛けについても語らなくちゃ。

会場に仕込まれたスモークもケタ違い、雨の匂いも、戦いの空気砲も、(でん○ろう先生もビックリの大きな円砲が会場中に発射!ひえ~!)


開演前に「いずれも人体にはなんの問題ありません」と、アナウンスが入るくらいの大スケール!<爆

こういう作品に出会えるからこそ、カンゲキはやめられない。

渋谷駅へと続く長い坂道を通ったはずだけど。
なんだかポーッとして、どうやって帰ったのか全く覚えてないんだ。



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今回の公演、初日が録音されて新しいプレイヤー「プレイボタン」というのになって、販売されたのが嬉しい!
私は初日に観たので予約販売、2月半ばに郵送だそうで。
二日目以降の人はもう入ったものが買えたのね!羨ましい~♪

この演目しか録音されてなくて、再生のみの小さな機械。
作品が残るのが何といっても嬉しいよね!朗読劇だからこそ出来ることもある。
CDになったらもっと良かったけど、どこでも聴けるし、小さいし、3500円と安価なのもいい。
ただ商品として(長く聴いて居る間に)断線とか不具合が出たりしたらどうするのか
未知の部分も多いから、届いて(音質を含め)聴いてみるのを楽しみに待ってます。

会場限定800個って、私の申し込み書の番号が初日の休憩時でもう120番台だったから足りたのかなぁ…
(私もお友達の分も買ったし複数個買う人も沢山いたみたいだから心配)
行けなかった地方の方々にも、後から手に入れるチャンスがあったら良いのにね。

追記>既刊限定2月28日までですがパンフもプレイボタンも通販が可能になったようです。藤沢先生HPを観て~♪
http://ameblo.jp/daisuke-fujisawa/entry-11767066175.html