玉木宏、通称タマキ…←やめなさい
フジテレビ主催、鳴り物入り?満を持しての初主演舞台ですよ!
内容は、あの有名な戦場カメラマン澤田教一の物語りだった。
ベトナム戦争で川の中を避難する母と子の写真でピューリッツァー賞を始め、世界的な賞を総なめにして、34歳の若さで戦場に散った人ってことで。
「ホテル マジェスティック」は、ヴェトナムで日本人ジャーナリストが宿泊して拠点としていたホテルの名前だったのね。
舞台に颯爽と現れた彼はもちろん超ハンサム。
<実際の澤田氏とは…その…あたりまえ爆
戦場を2週間も彷徨っても髭一つ生えてない!
でも、素敵。<良し
と、突っ込み処は多々あれど…
演技は木訥、最初から最後まで見事な津軽弁。
一人の世界一臆病な、戦争を憎む男を見事に演じてて泣けたよ!
ホールに入ると、まず正面にそびえる満開の桜の大木。
とにかく舞台美術が半端無く素晴らしかった。
金の掛けようも他とちゃうな!
戦場のシーンも見たことないくらい豪華なジャングル!
しかも天上から垂れ下がった見事な装置、美術的に素晴らしい~ ♪
<辻村ジュ○ロー以来の感動だわ
のだめ千秋様の見事な「弾き振り」よりも泣ける、難解なアクセントを一回も噛まずに完璧発音(あたりまえだが)偉いし素晴らしいよ。
日本一臆病な、心優しい男を大熱演。
コレ本当に初舞台?って感じ。
ラストの延々と続く(死んでからの)回想長台詞は圧巻。
父親との確執と理解、戦いの中で知る人間の愚かさと愛しさと。
で、確かに会場中のタ○キンファンは号泣のすすり泣きだったけど…
や、それにしてもちょっと長すぎんだろソレ!
でも、これはタマ○ンのためのタ○キンによるたま…<やめなさい2
共演の別所哲也と紫吹淳さん、酒井美紀さんもそれぞれに骨太な演技で脇を固めてて素晴らしかったよ。
別所さんは通信社の社員で、まとめ役。
若いカメラマン達をしっかり受け止め、厳しい現実を教え、支えてくれるのね。
笑いのトコロもさすがの余裕、胸板厚くワイルドなトコロも素敵だ!
言い合いするシーンの後、紫吹さん演じる「かおる」を追いかけて(落としたライターを拾って?)部屋に走り込むシーンがいいよね。
本筋じゃない、ただそれだけのシーンなんだけど、印象に残った。
(そこは男と女、ギリギリの戦場でのつかの間の激情があったのか?傷を慰め合っても翌朝は大人同士、煙草を残してもういないとか…奥様妄想爆発)
紫吹さんは、当時はまだ珍しい女性ジャーナリスト、戦場カメラマンってことで、取材のバスにも乗せて貰えずに苦労する心情を激しく演じててカッコいい~。
沖縄出身、激しい反戦魂の持ち主ってことで…演出上、喚くと言うか、ギャーギャー言う台詞が多くてきっと苦労したんじゃないかな。(私個人的には、もう少しクールな強さの女性像が欲しかったから余計か)でも頑なさの奥の強さも弱さも、ちゃんと浮かび上がらせてたよ。
ラストはちょっと女の子らしいとこも覗いてて、ファンとしては嬉しいオマケ!<笑
酒井さんは、清楚な魅力が全開。
ちょっと設定の11歳年上の姉さん女房にはビジュアル的には見えないけど、彼女の芯の強さは出てたし、終戦直後の三沢基地での二人、英語を駆使して新しい世界へと希望を持って生きる「強い女」をちゃんと演じてて、今回の一番の功労者かな。
優しく気弱な夫を、ベトナムへ追いかけてまで支える肝の太い女性だった。
<サタさんサタさん
しばらくは、玉木さんの「サタさ~ん」→イントネーションをご想像下さい
が頭から抜けない感じです。
玉木さんの元々の趣味でもある写真。
この役作りの為、わざわざ現地ベトナムまで行って撮って来たというモノクロの写真の数々が、ロビーに展示されてるのも良かった。
で、そのお写真の向かい側には…
さすがの初舞台、業界中からの豪華なスタンド花の嵐のような行列がロビーに見たこともないくらい溢れ返って大壮観。
ま、Gackt様からのお花が一番目立ってたけどね。(^_^;)