爆走ヅカレポ長文注意。
<もはやサッパリ何書いてんだか解らない、どこが独断と偏見なのかすら解らないのが面白いトコですよ


と開き直って、暑い夏の盛りを涼しい劇場で…月組ロミジュリ見て来たのでご報告を。

※既出の星初演感想とかなり重複した個人語りになってますので実際の詳しい舞台レポを見たい方は余所様へGOしてくださいませ。m(_ _)m


カンゲキしようよ!


多数の大作をやりきった大物トップ、キリヤンを見送って早数ヶ月!

新生まさみり月組、若い二人の船出は世界的に人気のフランス発「ミュージカル版ロミオとジュリエット」


昔は良くあったんだよね、と先輩方に聞く所謂「Wトップ体制」というモノがどんなもんか、興味津々でもあったんだけど

トップはちゃんとまさお(龍真咲)で、準トップがみりお(明日海りお)ってことで、階段とか羽とかはきちんと差があってなるほどっ。(前に同じ大きさの羽背負ったWトップ?らしき白黒写真を雑誌で見たことがあったような気がしたんでどうなるのかな~と思ってた)

とは言え、まさお羽は若い華奢なトップさんらしくナイアガラは少々少なく軽く作ってあって良かったw

学年も2年差があるし、と言ってももう、みりおも研10なのか。
<ドンファンで入った89期だからそうか!大劇見に行ったな!


と、このようにヅカ語りには自分人生語りも漏れなく付いてくる大迷惑。


さて、このミュー版ロミジュリは、他の国のもYOUTUBEで見られるけど、やっぱ初演フランス版の王子様がイイヨね~♪

それを参考にして?ヅカも衣装や装置を作ったのかな?

ブルーのロミオはジーンズっぽい若さ溢れる長ジャケットを翻して躍動感一杯。


日本初演は2年前のちょうど今頃、夏の博多座。
人気絶頂の星組、レオンがやったのを、これもわざわざ遠征してまで見に行ったよ!
博多座の劇場の丁度良さもあって、まとまったイイ舞台だったけど、地方公演だから一幕だとショーが付いてなくて(客席降りはあったけど)それだけが未練残念だったわけで。


雪の大劇からはもちろんショーが付いてたんだね~!


これこそ、この世紀の悲恋こそヅカがやるべき。


だって、通称「天国ダンス」が全てを救うから!<大納得
(つまり死人も誰も蘇って幸せに踊っちゃうショーが付いてる)


シェークスピアの爺さんもビックリだ!


ベルばらだって、何だって、全ては天国ダンスで救われまくる。
恐るべしヅカファンの強欲極まりない。<結ばれなくちゃ劇場から帰らないよ!


そういや10年前、リカ退団時にな~んとなく「そのうち龍真咲が来る!トップになったら私もまたヅカ見よう」と思っていたわけで。
<困った予感


意外と、いやもの凄く早く、トップになってくれたのが嬉しいぞ。


あの細っこい折れそうな「月の王子様」が、いつの間にか綺麗で歌も上手い、しかも若いのに声に味がある立派なトップになってるじゃないか!

しかも、劇団はその危うい魅力を倍増するべく、反する魅力のさらに若い相棒、みりお君を両輪の片方に持って来たんだね。

守られ系の美人がトップで、はち切れそうな可愛い男の子系が役代わりで助け合って競い合われちゃぁ…

こりゃヤラレるわしょうがないわ、公演グッズの真っ赤なラメラメパスケースまで買っちゃったよ!


カンゲキしようよ!


そう、ロミオはお子様16歳。

ロミジュリは大人に振り回される可哀想な子供達のお話しなんだよね。
<言い過ぎかも知れないけどそうだよね


お坊ちゃんの、だだのやんちゃな男の子であることを忘れちゃイケナイ。
まさおも何かのインタビューでソレにきちんと言及していたから見る前から安心してたけど、マジで可愛いロミオをやってくれた。

噂に聞くとみりお君はその辺はもう地で可愛い弾けるロミオちゃんだったとか。

まさおの苦悩にグッと胸絞られるティボルトが見られることもあって、みりおロミオの方が人気があるのも納得。


もちろんチケ難で、私もまさおロミオしか見られなかったけど、正トップとして堂々の主演が見たかったのもあって、一回でも取れて良かったな。


これでロミオがバルコニーを(飛び出した煉瓦かなんかを足掛かりに)ビュン、と両足で飛び越えたら最高なんだけど…

ま、さっすがにそれは女性じゃ無理だし危ないから(ツタを絡ませて目立たないように作った)細いハシゴをスルスルっと登って、ヒョイ、と片足を上げてまずは不法侵入。
<舞台安全第一ペコリ

しかし、最後のキスはハシゴから片手を放してジュリエットを引き寄せてるから怖いよねアレ!
<偉いな、恋は偉大だな

そして秘密の結婚式、ジュリエットを腕に迎えて喜びを爆発させた後、一瞬でフッと真顔になる。

守る人が出来てこそ、男の子から男への成長をその顔だけで見せるところがグッとくる~。



何度もこういうシーンは見てたはずなのに、この時初めて、不祥、わたくしようやく気が付きました。

二人が手を下に繋いで、おでことおでこをくっつけて歌い合ってるシーンを真正面から見ると「ハートの形」に見えるんだね!
<えええっ


若い二人の恋が、形になって見えるような、いい形がちゃんと出来てた。凄っ。
<いやもっと前に早く気が付け自分


おっきいけど可愛い、まだ研4の大抜擢(ちょっと前まで男役だった)ジュリエットちゃぴ嬢(愛希れいか)との並びもフレッシュフレッシュ~~~!<爆

明るく大きい印象の娘1、二人のやんちゃを相手するんだから、これくらい目力強くて丁度良いわ。<歌も踊りも私は好みだった


微笑ましい、身長差もあんまない!
そこんとこが若い子供同士の物語りに合ってて良。


ほとんどのセリフが歌で構成されているのも、とっても勉強になる、ミュー役者を育てる良い演目だよね。


月組、次は全ツでマサツカの愛短か、これも若い男の結婚前ストーリー、やりとりのセリフ劇がこ洒落れてるから、三人とも今度は良い芝居の勉強しておくれ。


みりお君のティボルトは、これも若さ故の苛立ちとか(伯母との○体関係含め?)とかジュリエットへの実ることのない恋を力一杯、元気にハツラツと色苦悩していて可愛い。

エ○クール?!な、星のかなめティボルトと比べたって仕方ない!

今しか出来ない若いティボルト、ロミオとなんら変わりない、悩めるやんちゃ坊主としての良いティボルトだったと思うよ。


フィナーレ・ミニショーのストリート感溢れるダンスも振り付けられました!ってな感じで初々しいったらない。<良く出来ましたな◎


今回、そこら辺のエ○担当は越リュウ組長~~~♪流石です。

偉大なキャピュレット卿だからエ○ダンスこそないけど、スケール大きい歌を歌い上げちゃってて素晴らしい。越リュウやっぱいいわ!


英真なおきさんもロレンス神父様、当たり役!つか、組長二人いる~~!<爆チガイマス
その安心感半端無い、組替えで来たマキューシオみやるりちゃんも、のっびのび演技してるのも英真さんがいてくれてるからだね。


乳母の美穂佳子さんは、フレッシュな月に合わせてコミカル色強く演じてくれてるのかな。
花瀬さんも母親役が填るようになってきて大人上手い。


そして、リカちゃんがL/Rで抜擢して可愛がってたマギーちゃんもいつの間にかベテランの域。
ミーマイ、お屋敷の弁護士が申し上げた時点ですご~くカッコ良かったけど、今回のベンヴォーリオでももちろん大きく演じててカッコ良かった!
一人でしっかり階段を降り!この人も月に欠かせない人なんだわ。


そして、印象的に踊っては暗示する「死」って…なんかエリザっぽい。<笑
それに「愛」をイケコが追加したのは素晴らしいと思う、ヅカ的にってだけじゃなくて、対比的に。
いつか元のジェラール・プレスギュルヴィックさん(長いよ)のも見て見たいな~。


惜しむらくは、イケコがもっとしっかり「暴走する狂気」を出した演出をしてくれてたらなぁと…
(ま、これは、例のバズ・ラーマン監督映画版が好きな自分が悪い爆)
あと、肝の神父伝言伝わらないトコのシーンが少し解りにくくてちょい残念。


「死」のダンサー役、珠城りょうさんって、研5で新公ロミオなんだね、今後も若手の登竜門的役になっていくとしたら楽しみだ!


エリザ同様、いや、もしかしたらそれ以上に、ロミジュリはヅカの大切な財産になるような。
楽曲ももちろん良いし。(個人的には、エ~メ~♪があんま好きじゃないんだけど、これも悲劇を暗示する切ないメロなんだね)


帰る観客の頭の中にずっと♪朝っさから~夜っるまで~すっべての時間を…、が回る感じも心地良い。印象的なメロは欠かせないんだな。


あぁこれで、あと一曲、メジャーコードな優しいラブソング(チュー前に)があと一曲あれば何の文句無いんだけど…ジェラールさんっ。←無い物ねだり外部作品


座付きオリジの新作を毎年発表する劇団は、今世界でヅカだけと言われていますが。


何より洋物ミューは歴代、月の十八番。


また、いつかミーマイか、願わくばガイズ!

底抜けに楽しい洋ミューを月で見せて貰いたいなぁとしみじみ思う。



まさみりトップの成長を、これからのんびり見守って行く幸せを、劇場中で共感した嬉しい観劇でした。



で、来年はこの二人で(オスカル・アンドレ役代わり?)って…ちょっと!
いくら「ごらんなさい~ごらんなさ~い♪」ってゴリ押しな歌詞で歌われてももう一生分見たから金輪際行かないと思ってたのに!ううっ、こ、これが…ヅカファンというイキ方、いや生き方…爆