まさか、こんなにオヤジのケツに感動する日が来るなんて…<ええっ
そう、トランシルベニアから遙かン万光年、宇宙の果てのこの地球で、25年も待っていた!
私の人生を変えた映画、そしてその舞台「ロッキーホラーショー」が、ついに私のもとへと帰って来たんだね!
主演のフランク・フルターを演じた古田氏(まさにこの役をやるためにあるよな芸名)が計らずもパンフに書いていた「…のようなもの、が本物を演っちゃダメだよね」という言葉。
この、似非、エセ感があってこそ!
だからこそ本物なんだ!
だってコレ、出来た時から「ニセモノ」なんだから!
「B級カルト映画」と呼ばれて久しいけれど、ファンにとっては「カルトって何ソレ」だよね。
ただずっと、好きでいるだけ。
全世界のごく一部のそんな人々に、こんなにも愛され続ける作品の中に、どのアカデミー受賞映画よりも大事な「真実」があるように。
古田フランクには、真摯なる畏れと敬意が溢れ、それと同時に「偉大なるケツの穴」(俺が新しい本物やっちまうよ!の潔さ)があったことに感動した.!
いのうえ演出のロッキーは、作品への真摯なオマージュであって、新たなる一歩であって、いわば我々世代の(これで育った若者の)答えでもある。
と、偉そうに言ってる場合じゃない。<いろいろ語りたいがもうどうでもいい
なんだかね、つまり、ありがとうって素直に言いたいのよ!<泣いちゃう
昔、大事にしていたおもちゃを、大人になってから大勢で寄ってたかってバージョンアップして大人買いして、もう一度、遊びに耽ってるみたい。<可愛いぞ!これに関わる全ての人が
そんな舞台、見てる方がつまらないワケないよね。
ちょっと長くなるけれど、藤木さんの日本初演もROLLYの最初の舞台も、全部見ている私がちょいと新フランク古田ver.を語ってみましょう。
※ここから先はちょっとどころか史上最高に長いですので要注意、明日仕事のない方のみどうぞ
会場入って、可愛い小悪魔?ファントムちゃんたちが売って回るのは特別な(公演パンフ写真仕様)パッケージのポップコーン。
<これは昔はパンフだけだったような…
一個500円でも、売れるたびに大声で「こちらの素敵な男性がポップコーンお買い上げ下さいました~~!」の声と拍手に釣られポツポツ売れ始め、最後にはそれこそ飛ぶように売れて会場の空気は早くも一体感でヒートアップ。
<これはもう作品への愛、贔屓にご祝儀ご祝儀!
ちなみに、この売り子さん達とは、最後にロビーで記念撮影が出来ます。<笑
少し暗くなった舞台のスクリーンには「携帯の電源をお切り下さい」の注意とともに
水・火・米・などのご使用はご遠慮下さいの文字が。<こんなの出る舞台普通ないよないよ
そして、この売り子さんが導入のナンバーを歌い始めると、もうそこはロッキー・ホラー・ショーの世界!
<さぁガサゴソ小道具出して準備だ
私、ROLLYは最初の公演しか見ていないので何とも言えないんだけど、その頃はまだ100円均とかなかったから、たぶん今回からだと思うんです。
ライターじゃない、(ペン)ライトが客席にあるのは。<爆
言わせて貰えば…どうせやるなら色付きはNGだよね。<ええっ
だって、遠くに見えるあかり、灯なんだから。←ウルサイ姑みたいだな
まぁ細けぇコトは置いといて、この日の公演でも、ほぼ10分の一ぐらいの客席でペンライトが見られて良かった~。
で、肝心の私はと言うと。
なんと、ご一緒してくれた若い劇友(新感線も一緒に行ってくれてる)が、今回、ロッキー初観劇なのにもかかわらず、私の意向を汲んで「蝋燭型のペンライト」を用意してくれました!
凄い、コレ、これだよ!私の求めていたライトはコレ!ありがとう~~~!<素晴らし過ぎる
で、生米ってどこで投げてたんですか?と彼女に聞かれて思わず力説。
<もちろん冒頭の結婚式のシーンです!
それから、道に迷って車から出るシーンで、ジャネットと一緒に新聞紙頭に被るんだけど、これも数名はいたのでビックリ。<ライトはあっても新聞まではどうかと思ってた
実際のとこ、やはり劇場だと、大きな新聞紙は後の決定的な邪魔になるし、個人的には、初観劇の方への配慮でなるべく小さめにして欲しいかな。<姑2
それをやるなら、まず、一番前の床に体育座りして迷惑にならないようにやらなくちゃイケナイのよ!
<30年前の映画館では爆
つまり、生舞台では無理ね。
でも、本当に時代が変わって、ペンライトを掲げることが出来て、本当に幸せだった。(*^o^*)
◇ ◇ ◇
まずは新しいブラッド、中川倫也クン。
フレッシュフレッシュ~~!映画のイメージだと凄く背の高い、ボーッとしたイケテナイ時のクラーク・ケントなんだけど。
中川クンのブラッドは猛烈に可愛いよね!<奥様すこぶる好印象
文句無いです、歌も上手い!
そして、何よりひん剥いた目がデカイ。<ココ、肝心ですよ
なんせ黒いあのロイド眼鏡の奥から、宇宙規模の驚愕と困惑と、フレッシュな若いリピドーを迸らせなくちゃならないんだもんね。
可愛いジャネット嬢、清純純潔でも実はしたたか。<初演は夏木マリ御大
「女」のいろ~んな表も裏もある、つまりちょいと押しの強い、その…処女だけど耳年増みたいな…<私の中だけでどんな体だソレ
笹本玲奈さん、沢山見てきたけど、ここでもまた一皮剥けたかな?次はもっともっと、マリ様並に押し出し
ちゃって下さい。<爆
あ、笹本さんの子供時代の声楽とピアノの先生に、私、昔、コーラス指導受けてました!←あソレマジどうでもいいね
お次は、怪演の極み、のようなリフ・ラフの役は、岡本健一さん。
舞台役者として、もう素晴らしいキャリアだけど、ここまでの怪物は初めてなんじゃ?と思う。
<ジャニなのに
そしたら、途中ナンバーでいきなりギター抱えて、激しいソロを弾きだした~~!
ま、まさかの男闘呼組!
こんな所でこんな扮装で、これも、間違いない洒落た演出だなっ。<美味しかったです
何が感動するって、この話。
最後の最後、リフラフの一言、フランクとの関係についての台詞(バレられないけど)この叫びにすべてが集約されてる。
宇宙も地球も滅びも繁栄も、最後の最後には個人の感情、関係から始まっていることなのだと気づかされる。
そして最後にはみんな、あるべき場所HOMEに帰ってゆく。
狂乱があってこその解脱と帰還。
全てのものが許され、帰って行く場所があるってこと。
なんだか、今回、この舞台のラストを見ていて。
25年前の若い時には気づくことの無かったことにハッとした。
もう、今では私自身が、その「全てが帰る場所」になっているんだわ!
あの、濡れた映画館の冷たい朝のコンクリートに座り込んで生米投げてた女子高生が社会に出て、結婚して、子供を産んで、年を取って、今は「誰かが帰る場所」になっている。
退廃と似非と自虐と倒錯、悪意と善意と羞恥とバカ騒ぎ、こんなもん見て青春始めた私達の世代が、今は世の中の中心で。
大事な何かを守っていて、そしてあの時と同じ灯もちゃんと掲げていることが素晴らしい。
やっぱり、考えさせられる、人生を変えるからこそのカルト作品なんだな~としみじみ岡本リフラフを見て思った私。<それだけ迫力があったってことで
あと、なんと言ってもコロンビアのニーコさん。
コロンビアって、唯一、正しい愛を持った人物として描かれてる。<宇宙人だけど
とてつもなく優しくて、無償の愛を持っていて、私が一番スキなキャラ!
ニーコさんの、これもまた一つの名怪演、言うことない。誰とも比べらることさえ憚られる圧倒的なコロンビアだった!
そして、映画版フランクを狙って演じたいとパンフで言っていた古田新太さん。
腹の出たオヤジフランクは日本初!
狙ったみたいにしょっちゅうお客にお尻向けるのはどうして!<爆
しかも、そのお尻がまだ微妙に垂れ切ってなくて中途半端に若いのが困る。<ええっ
その黒と赤の2ver.のパンツにうっかり萌えちゃうじゃないか!
この前の「鉄骨番長」が私の初古田だったわけですが、そのときの似非韓流スターのどうして君を好きに
なってしまったんだろうみたいな歌と花形満みたいな髪型にただただ爆笑したわけですが。
<長いなあまりに長いフリ
いきなりセクスィな今回のおケツ赤と黒(スタンダールもビックリ)の男盛りの艶っぽい色気にヤラれて、うっかりモヤモヤ目が平尻に釘付けになっちゃったじゃないか!
<長いよあまりに長いコクリ
藤木フランクの退廃耽美、ROLLYフランクのキッチュな若さ、そして古田フランクの無敵な貫禄!
日本にやってきた3人のフランクにはそれぞれの素晴らしさがあり。
その中でも狂った客席を仕切らせたら、古田フランクが宇宙一だと思うわ。<楽しすぎる
2階のお客を座ったまま(危険のないように)熱狂させ、一階のお客を瞬時に椅子から飛び上がらせ腰を振らせる実験は千秋楽まで成功し続ける。
そして、死ぬ程楽しそうにギターをかき鳴らすエンディングのROLLYエディー、それに対峙する古田フランクを、一体となって盛り上がる舞台を後から暖かく見つめる瞳があることに気づく。
あぁ、私の初代フランク、藤木孝さんだ。
藤木フランクは時を越え、その顔に素晴らしい年輪を刻み、完璧な美しさを保ったままナレーターとしてそこにいて…
でも、その狂乱を見る瞳は、どう考えても初代フランクとして存在していたように思う。
遠い宇宙を、長い時を越えて、舞台を見つめているような瞳だった!
いや、本当はもうその一言一言に、舞台の最初から胸が詰まりそうに嬉しかったよ。
教授じゃなくて、ずっと出ててくれる、ナレーター素晴らしい、よくぞ初代フランク藤木さんをキャスティングして下さった!<あ、勿論、教授の右近さん歌上手すぎで超迫力あった~。
ま、藤木教授でそのおみ足網タイツを今一度見せて頂くのも良かったかも知れないけれど。<爆
長い感想の最後には、訳詞、ROLLY寺西氏に拍手を捧げましょう。
彼がフランクを一番回数演じたからこそ出来たことが沢山あったと思う。
映画に慣れ親しんだコアファンにも、初めて聞いた若いファンにも、心地よいくだらなさとワクワクと爆笑をくれる素晴らしい訳詞。<これはCDになってて嬉しいよ
パンフに至っては、ロッキーホラーショー百科事典みたいになってる贅沢な作り。
大和和紀先生のインタビューまで載ってる見事なお遊び振り。
古田さんのロッキー原風景がはいからさんの漫画のお遊びページに書かれたフランクの絵だったとか。
ここら当たりが、古田さん私よりほんの数年若い!当時まだ映画館へ自分では行かない、小中学生だったってことだよね!
一部の映画館でやってたディープな見方なんか知らずに、漫画に描かれたフランクの妖しい姿に驚いてたなんて。(もちろんその後で二本立てをご覧になったそうですが)
妄想するに、そこら当たりの温度差「好きだけど、夢中になってやっちまってたわけじゃない」
この微妙な感じが今回の大物フランク像には良かったように思う。
まさに、一人に一人づつのフランクがいるってこと。
B級映画、二本立て。
それ以上でも以下でもないことを忘れてはいない。
素敵な3番目のロッキーホラーショーだった。