最近よく叫ばれている中高一貫指導。

(J下部のジュニアユース、ユースにも言えますが)

3年間では短いので6年間みっちり指導。

そうすればそのチームのサッカーイズムが浸透し、

強いチーム(&次のカテゴリーに進む選手)をつくれる。

 

これはこれで間違っていないと思う。

 

ただ、

6年間同じメンバーで一緒にプレーしてしまうと、

その学校(チーム)のサッカーが浸透しすぎてしまう。

 

別のカテゴリー(チーム)で通用するものなのかしら?

 

その学校(チーム)の理想形が、日本のトップレベル、

世界のトップレベルであれば問題ないのだが・・・。

 

たとえば、

いいプレーをしたと言われる2つの選手像を見てみよう。

 1 常に状況判断してプレーできる選手。

 2 パターン認識の集合体で動いている選手。

  (その取捨選択が状況判断になってくるのであるが)

 

表面上はどちらも判断力あるプレー。

一見同じに見えるかもしれない。

 

注意したいのが、

状況判断ができていると思っていた選手が

実はパターン認識選手だった場合。

 

個人の能力が全く同じだとして、

6年間同じチームに行った選手と、

実質高校3年生時の1年間しかプレーしていない選手では、

どちらがうまく見えるでしょうか。

 

パターン認識のプレースタイルが通用するのも

同じパターンのチームや

同じ思考の選手がいた場合のみ。

 

パターン認識選手のままで、

たまたま、そのチームで通用しちゃう場合が

あるから困ったものだ。

たまたま選手達で連携できてしまうから

困ったものだ。

 

6年間同じチームでプレーをした結果

パターン認識だけでうまくいくようになってしまう。

判断というより条件反射的な感じか。

 

それだと状況が変わったときに通用しない。

 

賢い選手だったり、野生的間感覚だったり、

芸術的センスで、パターン認識選手から

状況判断できる選手に変わることもあると思うが、

子供のころから適応能力を身につけていないと実際は難しい。

 

最初はパターン認識からスタートするのはしょうがない。

見よう見まね。型ってありますからね。

でもそれって小学生~遅くても中学生まででしょ。

 

高校世代で行っていることは、

パターン認識の反復練習にしかみえない。

ドリルをやっている感覚。

なんか機械的というか。

 

高校世代で本当にやらなければならないのは、

小(中)学生までに築き上げたパターン認識力をベースに

共通意識をもった想像力豊かなプレーさせることではないか。

 

3人ぐらいが関与したプレーは見飽きました。

高校年代でそろそろその先が見たいです。

そうきたかって思わせる5人以上が関与したプレー。

監督も笑ってしまうような。

 

今日の私からのお願いは1つ、

指導者のみなさん、

判断力とパターン認識能力をごっちゃにしないでくださいね。

っていうことです。

 

っていうお話しでした。