秋を掛ける。 | おまじないコブラはじめました。

おまじないコブラはじめました。

河内美雪さんの『借金王キャッシュ』好きが昂じてこのようなタイトルをつけましたが、中身は数学オタク中年乙女のボヤキです。悪しからず御了承くださいませm(_ _)m

科学的考証とかできてないため、ウンチクは話半分で読んでください。

まだまだクッソ(失礼)暑い昨今ですが

今年も手ぬぐい軸を掛けました。

濱文様さんのパネル柄手ぬぐいです。

神奈川県のメーカーさんで、文明開化からの流れでスクリーン捺染で製作されています。

スクリーン捺染―昔はシルクスクリーン言いましたね―というのは、枠に張ったスケスケの薄布(昔は絹やったのでしょうが、ワタクシが版画をかじった頃はテトロンの薄物でした)に感光性の樹脂を塗布し、その上から遮光インクで印刷したい柄を描いて光に当てて固め、固まってない部分(=柄)を洗い流して版を作り、それを布や紙に当てて上から染料や顔料、塗料を流し込む(粘度のあるものをヘラみたいなものでジャッと滑らせる感じだったと)というような技法です(量産品では版を作る部分はもう少しシステマティックだと思いますが)。

注染よりも精緻な柄が表現可能ですが、色の数だけ版の作成が必要とか、版を重ねるときに位置合せに気を使うとかがあるので、インクジェットで細密な多色染めが可能になってくると、今後は手間暇かかった高級染めみたいな位置づけになっていくのでしょうか。

元は(多分)手描きより安価で大量に生産できる画期的な技術だったであろうに、と思うにつけ、歴史のうつろいのようなものをしみじみと感じます。

注染では、グラデーションは二色の染料を同時に流し入れ、二色が重なりあう部分のにじみで表現されますが、スクリーン捺染の場合は

版で細かい点の密度を変化させ、別の版の上に重ねるやり方と

流す染料(顔料)自体にグラデーションを作っておいて、そのグラデーションを崩さないように版の上を流す方法があります(たぶんこの餅つき兎の部分は後者と推測)。

ワタクシは理屈っぽい人類ですので、どうやってモノが作られたか想像しかながら見るのが大好きなのですよ。

技術革新が進むと、アウトプット自体は平坦になっていくので、いちオタクとしては寂しいものがありますが、それが作り手の表現の幅を広げるのなら、歓迎せねばなりますまいな。

それでも、スキャンした絞り柄や注染柄をインクジェット捺染で染めたものが主流になったら、それはそれでどうなんよと思うわけで、それぞれの表現に合ったものがずっと作られますように、と切に願う次第です。