元気な今は、少しでも新しい知識を得たいという欲にまみれており、とても選びきれないのが実情ですが、敢えて言うならこれかな、というのが

川端誠さんの絵本デビュー作『鳥の島』です。
『鳥』と『島』の字が似ているという、駄洒落かよ!みたいな所から着想されたらしいこの絵本

絵の部分は紙粘土で造形し着色、文字は手彫りという、たいへん手の込んだ作品で、質感、色彩、構図など、絵を見るだけでも十分に味わい深いのですが、内容も素晴らしいのです。
物語のあらすじは
『どこかにある島で、自然から身を守り、また自然の恵みを受けながら、鳥たちは群れをつくって暮らしていた。何百年も何千年もそんな鳥たちの暮らしが続いたあるとき、一羽の鳥が大空へのあこがれを持ってそこを飛び立ち…』
というような感じです。
といっても、その一羽の大冒険ではなく、島の外の世界をめざしたおびただしい数の『一羽の鳥』の生き様の積み重ねを通して、生きるとは?ということが淡々と描かれております。
ああ、説明難しい。本やら映画のレビュー書いてる人って偉いな。
悔いのない生き方とはなんだろう。
自分のような些末な人間の存在する意味は。
というような問いへの、ひとつの答えとして。
絵の美しさや仕掛けの面白さを楽しむものとして。
ワタクシは、どうしても本が読めなくなるまで、この本を何度も読み返すのだろうな。などと思っております。
おそまつ。
