まだもうちょっと入院予定ですが、ここ暫くの顛末を。
【9月1日】
深夜、腹痛に見舞われる。
はじめは「腹こわしたな、こりゃ」ぐらいだったが、トイレにこもっても例の方がなかなかお出ましにならず、そのうち全身から滝のような汗が。
しまいには激しい痛みと手足の痺れでのたうち回るようになり
「もしかして死ぬんちゃうか」と思いながら、一時間ほどかかってやっと用を足したものの、一向に腹の痛みはおさまらず。
通常の下痢ではないのかと思いつつトイレに通い続けると、粘液状の血便(ずっとぼかしてきたのに書いちゃった)が。
『腸管出血性大腸菌』の文字が頭をよぎる。
細菌性の食中毒なんて、ひ弱なオカンに感染ったらひとたまりもないし、そのオカンが「あの薬飲めこの薬飲め」と場当たり的に無責任なことを言ってうるさいので、姉に夜間救急に連れていってもらう。
症状とエコーの所見から、細菌性ではなく、『虚血性腸炎』との診断を受ける。絶食で様子を見る入院も勧められたが、そのときは状態が安定していたので、翌日も受診する条件で、止血剤の点滴と痛み止め錠剤の処方を受けて帰宅。
午前1時頃、空腹のまま痛み止めを飲んで就寝。
【9月2日】
午前6時、痛みで目が覚めトイレに駆け込む。相変わらず粘液状の血便が出る。空腹のまま痛み止めを飲み、効いてくるまで、暫く死にかけのゴキブリのように手足をバタつかせながら転がる。
落ち着いてから、身だしなみを整え(薬が効くと嘘のように楽になる)病院へ。
血液検査とCT検査を受け、病名が確定する。やはり虚血性腸炎とのこと。
またしても入院を勧められたが、症状的には自宅療養との境界ぐらいと言われ、まあいっか、と思って帰宅する。
昼12時、再び死にかけのゴキブリと化し、下血。胃粘膜を気にして少量のヨーグルトを食べて痛み止めを飲む。
(今から思えば、乳製品は腸を動かすので失敗だったが、このときは知る由もない)
痛み止が効いてきたので、新車の1ヶ月点検に行く←無茶だった。
少し立ち歩いてもダメージが大きく、ぐったりしながら帰って寝る。
午後9時、痛みで目が覚め、三度ゴキブリと化す。ヨーグルトを食べて痛み止めを飲む。
家族には「明日仕事休む」と言いつつ、痛み止めの効く時間が延びてきていることに自信を持ち、なんなら半分出社するぐらいの気持ちで就寝。
【9月3日】
午前6時、通常起床。痛みはない。ますます出社できそうな気持ちになるが、油断は出来ない。経験則から、次に痛み止めが切れるのは7時頃とにらみ、暫く様子を見る。
7時過ぎ、案の定死にかけのゴキブリと化す。ジタバタしながら会社に休みの連絡をする。
血便と、少量の通常便が出る。どうやら、薬が切れると腸が動く仕組みらしい。痛み止めを飲むための少量の食事を続ける限り、この繰り返しになるのがだんだん辛くなり、入院を決意(遅いわ)。
言うても一日か二日ぐらいだろうと勝手に思い込み、着のみ着のまま病院へ行く。
診察後、すぐに病室へ。入院計画書の「一週間」の文字を見て、慌てて会社と家に電話をする。
入院後、すぐに採血と点滴。既に軽い脱水に陥っており、なかなか血管が出てこない。血圧も上85の下35ぐらい。自覚しているよりバイタルが低下していた模様。どうりで寒いと感じるはずだ。布団に潜り、暫くひたすら眠り、どきどき起きて水またはお茶を飲んでこの日は終わる。熱もあったようで、しんどくて口呼吸を繰り返した結果、唇の皮がバリバリになる。
(この朝を最後に痛み止めは飲まず)
【9月4日】
痛みもなく目が覚める。
絶食中のため、この日もひたすら点滴を打ちながら安静にして過ごす。
症状が安定してきたので、次第に暇をもて余すようになり、どきどき点滴を連れて院内を徘徊するようになる。売店でメンターム薬用リップクリームを買い、すでにバリバリの唇に塗る。
家族に着替えと携帯の充電器の差し入れを頼むが、天気はすこぶる悪い。どころか台風が近づいている。今日持ってきてもらうのは無理だろう。上司に携帯が繋がる旨連絡していたが、いつ電池が切れるやら。
なんて、呑気に考えていたが、午後からいよいよ本格的に荒れだした。建物が揺れはじめ、心細くなった患者さんがザワつきだした。
台風情報が気になるが、いかんせん電池残量が少なくて確認できない。朝の情報を元に、午後3~5時が最も荒れると見て、じっと様子を窺う。
午後5時半、テレビで日本海へ抜けたらしいとの報道を見るが、まだまだ風雨は強い。そのうち『駐車場の車の窓ガラスが割れている』という話が流れてきてソワソワしだす。
週末に1ヶ月点検終わったばかりなのに廃車になったらどうしようか。車両保険出るのかな。などと、今しても仕方ない心配で頭が一杯になる。
明日見に行って写真撮れるぐらいの電池残量残しておこうと、携帯の電源を切ることで、少し落ち着く。
外部と連絡を取っている方から、近辺一帯広範囲に停電しているらしいとか、信号消えているとか、自宅方面の国道でトラックやトレーラーが複数横転して通行止めになっているとか、電柱が何本も倒れているとか情報が入ってきて、今度は自宅の状況が心配になりながら、この日は就寝する。
…あ、ちっとも退屈してないわ。