自分を見失ったときは、訊いてみるといい。
「Hey siri 人生って何?」
たまには、こう答えてくれるはずだ。
「42。」
元ネタを知らない若い衆の一部から、ホラー的に騒がれているこの答えは、ダグラス・アダムス作のSF小説『銀河ヒッチハイクガイド』からきています。
宇宙空間高速移動用のバイパス建設のために地球が取り壊されることになり、宇宙人の友人の助けで間一髮地球を脱出した主人公アーサー・デントは、広い宇宙で長いヒッチハイクの旅をするはめに…
というようなお話です。
あまり書くとネタバレしてしまうので、あらすじはこのへんにしておきますが、この物語の中で“ディープ・ソート(深遠なる思慮というような意味です)”というコンピューターが「人生、宇宙、その他もろもろすべての答え」を750万年かけて計算した結果が「42」でした。
この「42」という答えが、地球誕生や消滅に大きく関わっていたり、最後の地球人となったアーサーをちょいちょい翻弄したりします。
作者が、この世界の究極の答えに「42」という数字を選んだのは「とにかく意味がなさそうな数字」というような理由でしたが、読者の方は
「どこぞの宗教の神様の数」だの
「13進法の“6×9”」だの
「(イギリス)英語の“ご迷惑をおかけして申し訳ありません”という、お役所の決まり文句がスペース込みで42文字だから」だの
「6=1+5、9=8+1として、6×9=(1+5)×(8+1)とすべきところを( )を付け忘れて計算したんじゃねえの?」だの
(“ご迷惑云々”も“13”も“6×9”も作品中に出てくるフレーズです)色々な説を唱えています。
あと、元ネタを知らない日本人からは「4(死)2(に)至る」的に不気味がられたり…
意味のないものになにかと意味を見いだしたがる、それが人生ということか、と思うと、この現象も妙に合点がいくような気もします。
作者のダグラス・アダムス氏は2001年に亡くなっており、Google(“人生、宇宙、全ての答え”と検索すると、計算機で“42”が表示されます)やAppleが自分の小説のパロディ、あるいはオマージュ的なことをネット上でやっているのを見たかどうかは微妙です。
もし見てたらどんな感想を持っていたのか、ちょっと知りたいですね。
そんなわけで、4月2日を個人的に『人生、宇宙、全ての答えの日』に定め、ムダに人生の意味を考える日としたいと思います。
は~、なんとか日付け変わるまでに書けたぞ!