人生にだれにもないしょのY字路を。 | おまじないコブラはじめました。

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河内美雪さんの『借金王キャッシュ』好きが昂じてこのようなタイトルをつけましたが、中身は数学オタク中年乙女のボヤキです。悪しからず御了承くださいませm(_ _)m

科学的考証とかできてないため、ウンチクは話半分で読んでください。

昨日、灘まで遠征しました。

は~、やっぱり兵庫県となると、ちと遠いねぇ。

あ、念のため言っておきますが、酒や酒蔵(いやいや、そんな金持ちちゃうがな…)の買い付けではありませんよ。

いっちょまえにゲージツの秋に乗っかって、美術館巡りでございます。

灘駅を降りて、まずは山側に向かって10分ほど歩き

「やっぱり神戸はオサレだねい」などと言いながら、全く関係ない建物をカメラに収め、道路を挟んで向かい側の横尾忠則現代美術館へ。

目的は、現在開催中の

『続・Y字路』という企画展です。

2000年以降の横尾忠則氏の代表的な絵画作品『Y字路』シリーズをどど~んと70点ほど展示されています(全作品ではないようですが)。

最近まではこの美術館の存在も知らなかったワタクシが、これを観に行こうと思ったきっかけは、近隣駅に置いてあったフライヤーでした。

何気なく手にとってみると、そこには

ニキ・ド・サンファルの作品が!

何故だ!?

という訳で、姉子とともに朝っぱらから電車に乗り込んだ次第です。

Y字路は、横尾氏が少年時代に通っていた模型店の跡地を写真に撮影、忠実に絵画を制作したところからはじまり、しだいに何でも入るイメージの器のような、芸術の実験場のような一大シリーズとなった模様です。

一点一点がとても大きな作品で見ごたえがあり、繰り返されるモチーフや技法の重なりと広がりの感じられる展示順になっているのも面白かったです。

一点だけですが、撮影可の作品もありました。


撮影の加減で色が変です。宜しければ実物を見に行って下さい。

この作品が展示されている部屋は、作品のモチーフになったと思われる場所の写真で埋め尽くされており、ちょっと平衡感覚がおかしくなります。



ちなみに、フライヤーの作品は『文化と文明の衝突』というタイトルで、栃木県那須市にある実際の、(おそらく)ニキ美術館に通じる路をモデルにしたもののようです。

は~解決解決っと。


これだけの展示が700円で見られるのは安い(ICOCAで決済すれば600円ですよ)!

もう少し近場ならぜひ再度訪れたい企画展です。



で、展示を見終わったあと、ミュージアムショップで絵葉書を買い(図録は高価で断念)、併設のカフェで早めのお昼をとりました。

あ、なんか右上に写ってるぞ。


ギリギリ人類お約束の昼酒(セットドリンクのワイン)でした。

まったく…


気を取り直して、午後の部です。

朝上った坂を下り、駅の反対側、海に向かっててくてく歩いて、兵庫県立美術館へ。

ええ天気やの~

パウル・クレーの作品展

『だれにも ないしょ。』が開催中です。


裏にかかれた別の絵が表の作品の意味を完成させるものや、複数に分割された絵を一枚に戻すと、生と死が隣り合わせになっている様が現れてきたり、記号や表現の繰り返しを用いて、音楽的なイメージの広がりを持たせたりという、ちょっとトリッキーな面に焦点を当てた展示です。

数年前に京都で『終わらないアトリエ』という展示があって、それに似た展示だなぁ、と個人的には思いました。

この展覧会では、作者自身が作品につけた評価(販売価格のグレード)についても触れられていて、基本非売品の『特別クラス』というのも何点も展示されていたのですが

「どういう基準で選んでいるのかさっぱりわからん…」

というのが正直な感想でした。

もしも同じ時代に生きていたら、ワタクシはまあまあお得に作品の買い付けができた模様です。

それだけ目利きじゃないんですねぇ…


こうして、気が付けば、枯れ葉散る白いテラスの午後三時。

駅近辺にはコンビニやらクリーニング屋さんばかりで、会社の人に食べてもらえる神戸菓子的なお土産を買える場所も見当たらなかったので、手ブラで帰路につきました。



そこそこの交通費と時間を投じながら、三宮にも元町にも中華街にも行かずに帰るというこの体たらく。

でも、充実の一日でした。



どちらの展示も11月23日までですので、京阪神地区の方、よろしければ足を運んでみて下さい。