その如月の、望月の頃。 | おまじないコブラはじめました。

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河内美雪さんの『借金王キャッシュ』好きが昂じてこのようなタイトルをつけましたが、中身は数学オタク中年乙女のボヤキです。悪しからず御了承くださいませm(_ _)m

科学的考証とかできてないため、ウンチクは話半分で読んでください。

こぼれる桜の花の向こうに暗赤色の月。

そんな景色を楽しみにしていたのですが、あいにくの雲に皆既月食を見ることは叶いませんでした。残念なことです。

ともかく、桜の頃の満月ということで、本日はおそらく西行法師の命日と思われます。

『願わくは桜の下で春死なむその如月の望月の頃』

と歌い、その通り、満月の夜満開の桜の下でお弟子さんに囲まれてなくなったという、平安末~鎌倉期の歌人でお坊さんです。

『西行』という名は読んで字の如く

『西(西方浄土)へ行くで~』という意味を込めて名乗られたものだったと思います。

西へ向かうお坊さんといえば

こんな方を思い浮かべてしまいます(ああ、もう、このネタの通じる相手も少なくなったよなぁ…)

がしかし、西行さんの出家前のお仕事である北面武士(院の北側の警護)は、容姿端麗であることも重要視された精鋭部隊だったようなので、どちらかといえば

こんな方だったのかもしれませんねぇ(オイ!)


若い頃から歌人としてもそこそこ評価されてたらしく、武士とはいえ冠位持ち、たぶんそこそこ安定かつ充実した日々を送っておられたと思われるこの方、22歳で妻子を捨てて出家してしまわれます。

その動機には諸説あり、親友が亡くなってショックを受けたとか、腐敗した宮廷政治に嫌気がさしたとか(どっかで詩人を志した人もそんなこと言ってたな…)、身分が違いすぎて絶対無理な人(一説には帝の嫁はん)に恋をして結果的にはフラれたとか伝えられております。

きっと複合的にぐるぐるしたあげくに、よくわからないなにかを求めて、すがりつく息子を蹴り倒して家を飛び出した(ヒドイ…)ということなんでしょうねぇ。

その後、亡くなるまでの西行さんの活動を、実はよく知りませんでした。勝手に

『皇族の娘さんに片思いして仕事を辞めて家出した宮内庁警備の元警官が、未練がましく皇居外周を一人エンドレスにランニングしている図』など、現代風にアレンジした光景を想像していたのですが、どうもちょっと違うみたいです。

家族を捨てて出家したけれど、娘の成長を案じて家のそばまで様子を見に行き
「あのお坊さん怖い」と娘に家の中に逃げられたとか、

山に転がっていた死体の骨を組み上げ、薬品を塗って人造人間を作ろうとしたら、生気のないゾンビ的なものができてしまったとか、

調べるとなんだかなエピソードがでできます。

きっと、ちょっとクレイジーなかわいらしいオッサンだったのでしょう。

「『満月の日に桜の花の咲く下で死にたいなぁ』と言って、本当にその通り死んでったよな」と、彼を知る人たちは その風流を長く語ったとか、愛され感満載の話も残っています。


西行さん、西方浄土に行けたのかな…

見えない月を見上げながら、思う次第です。