オイラは宇宙科学オタクですが、若者たちに昔のことを知っているかどうか訪ねるときに
「ボイジャー計画知ってる?」とか「アポロ計画知ってる?」とはいいません。
間口が狭いから、というのもあるのですが、自分の中でどうもしっくりこないのです。
彼等が生まれてるかどうかの頃の出来事としてよく口にするのは
「ベルリンの壁崩壊(20代向け)」と「大韓航空機爆破事件(30代)向け」とだいたい決まっています。
どちらも、広い意味で東西冷戦とつながりのあるものです。
米ソの醸す緊張感にハラハラし、世紀末に起こるとまことしやかに囁かれていた核戦争にビクビクする、それが、子供の頃、科学の本に目を輝かせるのと同じぐらい日常的なことだった所為だと思います。
ああ、ノストラダムスの大予言とか、ちと懐かしいなぁ…
当時は、冷戦をはじめとした社会問題をテーマにした歌なんかもよく歌われていました。
スティングなんか、そのものズバリ"Russians(ロシア人)"なんてタイトルの曲で、フルシチョフ氏(当時のソ連書記長)を批判してたような…
現在は、そういうことはしにくい時代だな、といろんな意味で思います。
単純に、叩かれるとか、ウケないとか、自主規制でがんじがらめとかいうだけでなく、
今の時代の危機や危機感は、呑み込み難い異物感を伴って純然とそこに存在するというよりは、PM2.5のように、ぼんやり呼吸するだけで自分の内側に取り込まれていくような気持ち悪さを持っているように感じます。
早くこんな気持ち悪さに打ち克ち、新たな歴史の生き証人として
「キミタチ秘密保護法案知ってる?」とかなんとか(※これを採用するかどうかは未定です)、より若い世代に質問する、そんなめんどくさい年寄になりたいものです。