八百万の神々のご利益よりも目先の利益とは、我ながら、いかにもありがちな現世的不届き者ぶりでございますな。
さておき、田舎者が街にたどり着く頃には、あたりは他の参詣者で一杯です。
既に観音様から拝領した縁起物を抱えている人もチラホラ。別段、勝負に来ている訳ではありませんが、出遅れ感は否めません。
…などとガツガツした筆致で綴ってみましたが、実はそれほど福袋には固執しておりません。
福袋は、食事で言えば食べ放題的なお得感を得られるものですが、オイラ、値段の割にはたくさん、よりも、少しでもグッと来るもの派なので、気が合いそうなものがあれば、程度で物色しておりました。
で、呉服売り場で撫松庵の小物袋物福袋を買いました。

本当は、ほかに小さいがま口が入っていたんですが、それはオカンにオミヤゲとして渡してしまいました。
中身は
豚革に豹柄プリントのポーチとがま口(画像はポーチの方だけ)

ウロコと月と蝙蝠柄の印傳の名刺入れ

※印傳(いんでん)というのは、鹿革に漆で柄付けしたもののことらしいです。
同じ柄の西陣織と牛革の財布

蓋を開けると、中にも蝙蝠の型押しがあって、ちょっとカッコイイです。

あと、フリーハンドでカットしてカスタマイズできるショールが2枚入っていたんですが、見た目は長い布地なんで、画像は省略いたします。
中国では蝙蝠は縁起物だそうですし、正月の買い物としてはちようどいいかな。
そして、この福袋のスバラシイところは、全てに“made in Japan”の札がついているところです。
(株)新装大橋さんの
「大切にしたいね、僕たちの伝統産業!」
的な心意気が感じられます(そう思うなら福袋に入る前に正価で買えよな…)。
そして、豚、鹿、牛と三種類の皮革製品がひとつにパッケージングされているというのも珍しく、匂いの違いなど確認しながら、ふと思いました。
なんとなく、親戚と花札やってるみたいなラインナップだな。
猪(の近縁種の豚)、鹿、蝶(と広い目で見れば同じ仲間の蛾の繭が原料の織物)の三枚揃え。
…わかってますよ。ちょっと苦しかったですね。
この三枚に、同じ日に買ったハンドクリームの缶を加えると…

これぐらいいい札持ってたらボロ勝ちできそうな組み合わせに、訳もなく幸せを感じました。
即ち、ご利益あったということなんでしょうねぇ。
嗚呼、日本の正月っていいな。
↑これは、磯野フネさんの声でお読み頂けますと幸いです。