盆と正月、故郷の無い人たちと旅行に行くこともあった。

もちろん景気がよくないと行けなかった。


盆は臨海学校のごとく海水浴を兼ねた旅行だった。

若い衆も海が大好きなようだった。


熱海などで温泉も楽しむような旅が多かったが、

ある時、千葉の千倉の民宿に妙に嵌ってしまい、

数年通った時期がある。


民宿の目前は海。岩場。

魚や貝がたくさんいて見てるだけで楽しい。

岩に囲まれてできた小さな流れるプールもスリル満点。

泳ぎを競い合ったり、銛で魚を突きに行ったり。

バラしゃんはウニをとって、その場で食べていた。

酒が飲みたいと言いながら。


スイカ割りも花火も恒例だった。

とにかく全力で遊ぶ。しらけている人が一人もいない。


いい大人が、童心に返って大はしゃぎしてる姿を見て

わたしも一緒になって興奮してはしゃいだ。


宴も済ませ、夜の散歩。

真っ暗闇だけど頭上には満天の星が出ていた。

海岸線を歩き、皆で天体鑑賞。


星が流れた。


流れ終わるまでに3回願い事が唱えられれば叶うと誰かが言った。


また流れた。


金! 金! 金!


また流れた。


金! 金! 金!


どんどん流れ出した。


今にして思えば、なんとか流星群だったのだろう。

騒がしい鑑賞会になってしまったのであった。