飯場に寄る人たちは天蓋孤独な人が多い。
天涯孤独になった理由は人それぞれ。
盆と正月は家族の待つ家に
帰ることができる出稼ぎの人もいるが
うちは、ほとんどが飯場に残る。
結婚して家庭を持つこともなく、
働いて金を稼ぎ、ギャンブルや酒に
つぎ込むの繰り返し。
大好きな酒をやめられず、無理がたたって
そのへんでのたれ死ぬ。
身寄りがないから、ひとりでひっそりと死んでいく。
稀に身元が確認され、どこぞの御曹司だったり。
御曹司とわかっても、やっぱりひっそり死んでいく。
根無し草。
なんとも淋しい光景でありながら、
死んじゃったら、ひとりでひっそり死のうが
大勢に看取られて死のうが一緒なのではないかとも思った。
そんな人生、何が楽しいのか?
彼らは生きたいように生きていた。
ただそれだけのこと。