夕方、仕事を終えた若い衆が帰ってく る。
顔を洗い、服を着替え、身ぎれいにしてから夕食をとる。
わたしは諸式を任されていた。
諸式については前回少し触れたが、
簡単に言うとツケのきく学校の購買部のようなものだ。
木箱にハイライトやセブンスター、風呂券、日本酒を並べ
軍手、皮手を数組用意し、冷蔵庫のビール、サイダーの
在庫を確認する。
客は5センチ角くらいの紙に日付、氏名、
必要な品物と個数を記入する。
わたしがそれを受け取り、品物を渡すのだ。
商店ごっこのようで楽しかった。
飯場にはいろんな人がいて、文字が書けない人もいたので
わたしが代筆をしていた。
相手がこどもだと頼みやすいようだった。
わたしはわたしで読み書きの練習になった。