わたしのこどもの頃の写真の背景はほとんどがプレハブだ。


父に抱っこされている背景にも

ビニールプールで水遊びをしている背景にも

しっかりプレハブが写し出されている。


父は鳶。 鳶の親方。


若い頃、九州から数人の鳶を引き連れて東京にやってきた。

親方家族と若い衆とは別々に暮す組も多い中、

父はプレハブでできた、いわゆる飯場で共に暮すことを選んだ。


こうして、わたしの飯場の子人生が始まったのだ。