3月10日、仕事の内示の発表だった。


結果、僕は丸3年いた今の所属に残留となった。

正直、かなりホッとした。

まだ早いと思ったからだ。
何故なら、前の所属では片道2時間かけての職場だったが、丸7年いたからだ。

今の所属はそれよりはましで、片道80分から90分だ。



さて、
所属の異動は無かったが、部内異動の可能性はある。

実は、昨日勤務中に、車を運転していたら
課長から僕のスマホに電話がかかってきた。

僕は運転中であり、電話に出られなかったので、助手席のAさんに代わりに出てもらった。


部内異動の話だった。
と言っても、課が変わるわけではなく、係や今いるところとは変わることになる話だった。

僕は運転中なので、また後で折り返し電話することを伝えるようAさんに言った。


その後、自分の職場に戻った。
そして、折り返しAさんが課長に電話した。


「あそこに行くのはどう?」


という内容だった。

電話の受け答えから察するに
Aさんは、


「まだ自分の力量では難しいので……」


と、丁重に断ったっぽかった。
課長は、初めから僕のAさんをかなり気に入っていて、かなり推しているのは僕にも伝わってくる。

確かに優秀ではあるのだが、
推しが強くて、僕は引いてしまうな……
他の若手だって頑張っているから。



そして、電話の受話器は、Aさんから僕に変わった。


簡単に書けば、Aさんと同じ内容の電話だった。


……僕は丁重にお断りした。


それには、本当に様々な理由があるのだが、ここには書けない。





……




僕は、Aさんの気持ちを組織の人である前に、
1人の人として尊重しようと思い、
Aさんに言った。



「もうここが嫌だ!って思ってたら、
上に言ってね」



と……。







Aさんは僕に気を使ったのか社交辞令なのか、
日本語を間違えたのか僕の聞き間違いなのかわからないが、


「このままがいいです!」


と、僕に言った。
その真意は、僕にはわからない。









所詮、人事は、他人事(ひとごと)
結果、どうなるか分からない。
このままかも知れないし、
解散するかもわからない。


あと1週間で概ね決まるだろう。










23日に正式な事例が発令される。