出掛けている最中、母から電話がかかってきた。

 

「今からお土産のパンとクッキーを持って行くね」

と言う。

 

「いや、出掛けてるよ」

「うん、一緒だから誰もいないよ」

「何時になるか分からない」

そんな会話を交わして、電話を切った。

 

しばらくすると、LINEにメッセージが入った。

「玄関ドアに掛けておくから」と。

 

夕方になり、自宅に帰ると、

玄関ドアにお土産が掛かっていた。

 

その光景はなんだか無性に愛おしく、

手渡しよりも嬉しさが倍増した気がした。

 

初めてのことかは思い出せないけれど、

滅多にない温かい光景。

 

写真に収めればよかった。

 

 

↓お土産のクッキー