寝言 | Sunday clock

寝言

少し帰りが遅くなってしまった日の事です。

遊び疲れて早めに寝てしまった息子に一度も会えない日がありました。

寝顔をと思いすやすや眠る顔を見ていたら。

『カンカンカンカン。』

寝言です、しかも笑いながら。

とにかく電車が好きで、踏切の近くになるとすごい笑顔で

『あっ!!』って教えてくれます。

そんな顔されたら父ちゃん電車の運転手になれば良かったよって思っちゃうくらいの。

僕達大人は色々な経験をして物事の感じ方や受け取り方も様々で、
時には『大人の判断』に迫られる事も少なくないですよね。
生きて行くうえでそれは当然なのは理解出来ます。
寝てる時に見る夢だって???何でこんな夢見るの??って思っちゃうぐらい複雑です。

うまくまとまりませんが、あの寝言を聞いた時にとにかく幸せを感じたんです。

何も知らずにまだまだ狭い世界と僕達大人が感じているだけで、
あんなに小さいのに自分のルールがあって、
何回見ても嬉しくて、
何回見ても顔くしゃくしゃになるくらいの笑顔で、
嬉しそうにその夢まで見れちゃう。

今年は命や価値観について考える事が多い年になりました、
物が溢れ技術革新が日々進む中、
何か多くを手に入れる事がステータスだと勘違いしてしまいそうですが、
心を温かくしてくれるのはもっと別の所に或るんじゃないかと
改めて感じました。

こういうのも一つの成長なんだなぁと思った話。