頻発する日本のクマ被害多発ニュースに、人と熊の関係についてのドキュメンタリー映画を思い出します。

 

下矢印「グリズリーマン」(英語版予告)

 

グリズリーマンという2005年製作のドキュメンタリー映画です。米アラスカ州で13年間、"グリズリー"ことハイイログマに密着して暮らしていたティモシー・トレッドウェル氏と彼の恋人がグリズリーに襲われ死亡した事件にまつわるお話。トレッドウェル氏の保護活動は脚光を浴びましたが、次第に数々の警告を無視、法律違反を犯して人間と野生動物との境界を侵害していき悲劇が起こります。

 

作中で語られる生い立ちからアルコールとドラッグ依存から熊に依存しただけに感じます。熊達と特別な絆があると妄信し、科学的根拠がないデータを説き、反対する人達や政府に対して攻撃的になっていく言動の変化は薬で抑制していない精神的な疾患を疑わざる負えない。おぞましい内容がありますが、自然には弱肉強食という理があり、それを蔑ろにしたらこうなるという痛ましい例。

 

 

またアラスカで思い出すのは、

 

 

裕福な暮らしを投げ捨て、放浪の末にアラスカで亡くなった青年クリストファー・マッキャンドレス氏の話。ショーン・ペン氏が再三、遺族に頼み込んで映画化を実現。

 

亡くなった方を悪く言いたくはないですが、私的には単に世間知らずのかしこの金持ち坊っちゃんが何でもできると勘違いして有毒の木の実を間違って食べる阿呆やらかして餓死した話にしか思えない。父母の不倫で生まれた事実を知り、父親のDVを目撃など確かに辛い身の上だけれど、彼以上に酷い家庭で育つ人は普通にいる。放浪もその事実から逃げ、自分自身を憐れんでいるようにしか感じなくて賞賛されたような感動はできなかった。

 

 

 

昔に英語版を読みましたが、作者自身もマッキャンドレス氏と同じタイプで自分語りが多いし、マッキャンドレス氏の妹もインタビューで兄を神格化していたりとおかしいところはある。が、たしかに才はあったと思うので、こういう結果になったのは惜しいとは思う。

 

それでは

 

 

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