2月23日(日)はドイツの総選挙です。でも選挙活動は静か。週末、町の中心街に各政党がテントを立て宣伝したり、街灯に看板が括られたり、郵便ポストにビラが入れられたりするだけで、もちろん選挙カーもありません。
㊤相応な価格の生活を(同盟90/緑の党)
㊦再び偉大な社会主義を!(独マルクス・レーニン主義党)
㊤混乱ではなく安定を(独キリスト教民主同盟)
㊦今こそ"ドイツのための選択肢"を
すでに私とオットーに投票案内が届いてますが…、
支持したい政党がない
そういうわけで人類の政治に悲観し、
「ドイツ地球外知的侵略者の党」に一票入れることにしました
冗談はさておき…、
私のような人のために昨日6日(木)から「ヴァール オ マート」が解禁
いわゆる「診断テスト」です。38の問に"同意""不同意""どちらでもない"の3択から1つ選んで答え、どの政党と相性が良いのかがわかります。実はこのテストを待っていたのですが、試す前にオットーから「どーせAFD(極右ドイツのための選択肢)やろ」と言われました。
それでは早速スタート…
例1: 勧められた仕事を何度も断ったら生活保護打ち切り
例2: (医師らとの)相談後で妊娠3ヶ月以内の中絶ならば処罰の対象にならない
例3: 亡命希望者の難民申請後の労働を許可
例4: 原子力発電の使用
他にもウクライナとイスラエル支援、家賃値上げの規制、高速道路の速度制限、中国への関税、化石燃料の使用、二重国籍など。
私に合う政党上位5つは…、
- PdF(進歩党)
- AfD(ドイツのための選択肢)
- diebBasis(ドイツベーシック民主党)
- BSW(ザラ・ワーゲンクネヒト同盟)
- ÖDP(エコロジー民主党)
違う、そうじゃない
試した感想は今イチ正確ではなかった。質問の意味が曖昧で診断結果の政党は少し見当外れでした。この政党のココは賛成だけど、コレは反対…というので迷っていますが、自分の思想に1から10まで合う政党がないのは仕方がない。
AFDとBSW以外はエコや民主主義の小規模政党。die Basisなんてコロナ規制反対から作られた新党で私の思想ではない。が、例えピッタリでも「5%のハードル」を超えられずに自分の票が活かされなければ票はゴミ同然。「5%のハードル」とは議会内の政党の乱立防止のため、得票数が全投票数の5%以下なら議席を獲得できない仕組みです。とりあえず、結果で50%以上の政党をチェックし、消去法で決めたいと思います。というか、オットーの予言どおり(笑)
今回の総選挙最大のポイントはやはり「難民問題」。本来、とっくに送還されているべき難民達が起こした死傷事件後のショルツ首相の対応はあまりにも弱腰でした。難民による凶悪犯罪増加と治安に対して不安に思う国民より、難民に気を使う姿勢だったことに失望しました。
「(町に移民が)多すぎやし、なんかもうAFDに入れよっかなあ…」
緑の党、共産、左翼寄りのオットーでさえもそんな事を言うようになりました。同じように考え、右でもないのに変化を求めて「今回だけ…」とAFDに投票する国民は一体、どれくらいいるのだろうか?
ショルツ首相率いるドイツ社会民主党、緑の党、そして連立を終わらせた自由民主党は厳しい結果になりそう。リードしているメルツ率いるキリスト教民主同盟とその次のAFDまたはBSWとの連立の現実化は近づいてきています。また、極右ドイツのための選択肢が過半数を占めるというのも大いにあり得る。いずれにしろ、AFDが何かにつけて勝利するのは確実かなと思っていますが、「言うだけ番長」ではなくて実際に実行できるか試されることを理解しておくべき。
ところで、
老舗のNPD(ドイツ国民民主党/ネオナチ)がいないけど…
実は23年に「Die Heimat/ディ・ハイマート(祖国)」に改名されています。極右も生存競争は激しい。
ナツメグ!ヘル・ミュラー!!
フランスの喜劇俳優ルイ・ド・フュネス氏主演の映画のワンシーン。オリジナルの白黒のほうが面白いのですが、カラーしかなくて残念。いつ見ても笑えます。
どこに投票しても、私達夫婦がいなくなった時にムスメが路頭に迷うことない暮らしができるような政党に投票したい。選挙日までじっくりコトコト考えます。
それでは
【おまけ:裏工作と偽情報の戦いでもある(ドイツ語版)】
ドイツ国内で多発した自動車の破損行為は緑の党を装ったロシアのサボタージュでした
AFDに投票を呼びかける右翼のカワイ子ちゃんはAI生成でした