白矢印の「玉依姫(たまよりひめ)」と「弥栄の烏(いやさかのからす)」を読みました。

 

 

前4作とガラリと異なって全体的に暗く重い。読み始めは「ほんとに八咫烏シリーズなんか?」「これ4の続きやんな?」と不安になり、数回、本のそでを見て合っているか確かめたくらい。

 

外界の話から入るのには驚きましたが、何より衝撃だったは、あれだけ自信の塊だった若宮こと奈月彦の変わり様。「玉依姫」でわからなかったその原因が「弥栄の烏」でわかり、八咫烏達だけでなく、山神と猿にも涙しました。そんな気持ちが沈む中でも救いや希望を与える何かもある…。

 

シリーズ5と6は夢小説で例えるなら「〇〇SIDE」のような作品。5は志帆の視点、6は奈月彦と烏達の視点。私は出版順に読みましたが、どちらから読んでも「あの時はこうだったのか」と思え、両方を読んで全容がわかります。先週に読み終えたにもかかわらず、まだ内容を消化しきれていません…。

 

私の好きな烏は路近と真赭の薄。強いだけではない達観したような路近が魅力的。なぜあまりパッとしない長束に付き従っているのか?がすごい気になってます。真赭の薄はただの「姫さん」でチクチクした嫌がらせしかできないと思いきや、自分で考え、決め、なりふり構わず必死になる姿は逞しく美しいと感じました。幸せになってほしいなあ…。

 

あと、

 

物凄く嬉しかったことがあります。私の出身県のとある場所が謎を解く重要な鍵として登場したこと!そこには小学生の頃に写生に行ったりして馴染みが深かったので、大人気のファンタジー作品に使用されて「おおースゲー!」と心の中で歓喜しました(笑)。

 

「弥栄の烏」で第一部完結です。続きを読みたいけど、まとめ買いで12月中旬発売の愛読書の新刊待ちだから今年中に読めるかどうか…。

 

それでは

 

 

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