下矢印この続き

 

実は帯のイラストにガチ惚れして「ジャケ買い」したかったのは3冊めの「主なき天鳥船(あめのとりふね)」です。

 

 

秋休みも終わり、やっと写真↓の2巻「謀りの玉座」と3巻「主なき天鳥船」が読めました。人生で何かに躓いたり、成功をしたり、失くした時に考えるだろう神と信仰に対する疑問を上手く利用した物語だと思います。「風天」達が正神(まことのかみ)の手掛かりを探すため、国を訪れては陰謀に巻き込まれ、神に疑問を抱く苦境の王を助けて手掛かりに辿り着く…みたいな感じです。2は「いい王さんやないの…」と思う大人ですが、3の王への凄絶な差別と殺意には胸が痛み、真実を知っても他人を気づかい、めげない少年王の姿に心温まります。

 

「行く」「来る」のミスリード、ラストの意外な展開に驚きました。SFファンタジーと言えるんじゃないかなと思います。見た目とちょっと感覚がズレたキャラ達も絶妙に面白く、彼らの事情はまだ半分もわからないから気になる。表紙をめくった瑞雲のイラストが最高でため息つきました(笑)

 

お話の続きと次の表紙は誰になるのか楽しみです。

 

それでは

 

 

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