村が小鬼(ゴブリン)に襲われた5年後、「あの娘」と再会した「彼」は小鬼だけを倒すことで「小鬼殺し(ゴブリンスレイヤー)」の通り名で呼ばれるようになっていき、「あの娘」は叔父の牧場と「彼」を手伝いながら前向きになっていく本編前のお話、第3弾。
今回はゴブリンスレイヤーの昇級試験。何せひたすら最弱の小鬼討伐の依頼だけを受け続けますから、昇級に相応しいか疑われて査察官が来るわけです。それでもやる事はいつも通りのゴブリン皆殺し(笑)。この時点でゴブリンスレイヤーはまだ若干15歳。彼が学習した小鬼殺しの「反省」は本編でしっかり生かされています。ところどころゴブスレさんが牛飼娘ちゃんを考える。それは恋愛とは言えないですが微笑ましい。私的には2人がくっつくとは考えていなくて、最後までそんな関係だろうなあと思っています。
ゴブリンだけではありません。サイドストーリー的な若い戦士、銀髪の武道家少女らの一党(パーティ)の活躍もハラハラして楽しかった!本編の女神官ちゃんのように、若い戦士が倒れた最初の仲間を想う気持ち…読んでいるこちらも胸が痛みます。若い戦士らは本編に登場していないと記憶してますが、無事に生きて冒険してくれていますように…。
この作品の良い所、ラストあたりでそれぞれの話が1つの「壮大」な冒険にまとまる面白さ。"ただの人助け"のゴブリン退治と闇の強大な勢力との戦いがどうして繋がると予想できるのだろう?
冒険は「デート」
最後に、外伝は私の大好きな「槍使い」と魅力的で羨ましい「魔女」の登場が多いから嬉しい。でも相変わらず受付嬢だけは嫌い。槍使いが何故に彼女に好きなのかわからん😖。そんな彼を余裕の態度で見てる魔女が素敵。あからさまに態度を変える計算高い受付嬢ではなく、魔女のような女性になりたかった…。
それでは