今やドイツでは5人に1人にタトゥーがあるそうです。片田舎のわが町でも夏には普通に見るし、コロナ禍にもかかわらずタトゥースタジオがちょこちょこ増えてたり。ドラッグストアにもタトゥー用の日焼け止めもあるぐらい。
…なのですが、
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2022年1月より、アレルギー反応を起こす可能性がある保存料や結合剤を使ったタトゥーインクが使用禁止、2023年からは「青15:3」と「緑7」という2種類の顔料が発がん性物質を含むということで使用禁止になります。
これはタトゥーアーティストや経営者の方々には大問題。とくに来年に禁止される青と緑は多くの色のベースになるので、使える色がさらに少なくなります。インク1本あたり20ユーロ〜30ユーロで、業界の経済的損失も大きい。ところが業界にはEUが許可する「安全」な代替品がなく、開発するにも来年までには間に合わないとか。使用禁止に対し、嘆願書等の反対活動されてます。
反対の理由、実は禁止理由のアレルギーや発がん性物質の確たる証拠はなく、EU側の言い分としては「安全のためにとりあえず禁止にしとこか」みたいな感じ。決定的な証拠がないまま禁止したEUに納得いかないのは理解できるし、そうかと言って健康被害の疑いあるまま「10年以上使ってるし、無いと困るから」と使い続けるのも無責任。ヤラなきゃ何でもない話やないのと言ったらそれまでなんですが、それで生活している方々への配慮が足りないかなと。もちろん、EUばかりに文句言うのではなく、安全なインクや顔料の開発は必要です。
私もうん十年前にアメリカでタトゥーを彫ったのですが、たぶん禁止の色や顔料が使用されているでしょう。知った時は最初ヒヤッとしましたが、何事もないので大丈夫だと思ってます。
インクが禁止になるのは以前から読んでいたので知っていたのですが、いつの間にかEUで禁止になってたり、なる予定のものがあるので、気をつけいていないと「エッ、そうなの?」てなることもあります。
それでは