ご訪問ありがとうございます。ダラダラ長いので適当に切り上げて下さいあせる

 

ただのヤンキー漫画と思ったらエライ目に合う、迷惑な暴走族の美化なんて!と読まなかったら損をする、そんな作品。和風テイストな衣装のカバーが実に格好いい。

 

お気に入り

 

過去にタイムリープして「喧嘩上等、夜露死苦!」みたいな明るい感じで人生やり直す話と思ったらシリアスで……

 

凄絶?

 

あらすじをザックリ言うと、

 

 

ダメフリーター生活を送る26歳の主人公・花垣武道は中学時代の恋人・橘日向と彼女の弟・直人が「東京卍會」の抗争に巻き込まれ亡くなったことを知る。その後のある日、武道は駅ホームから何者かに突き落とされるが、気づいたら12年前に戻っていた。

 

 

その時代でもダメだった彼が、

 

 

死んだはずの橘日向と"再会"、

 

さらに、

 

 

元の過去ではあり得なかった東京卍會総長・佐野万次郎(通称マイキー)と副総長・龍宮寺堅(通称ドラケン)と出会い、

 

 

武道は過去と未来を往来させる"トリガー"の橘直人と共に、日向が生きている未来にするため、仲間/親友になった者達を救うため、"彼ら"の運命を変えようと必死になるお話。

 

 

登場人物達と似た年齢だったら、強いマイキーとドラケンに憧れたと思います。アラフォーの今、タケミっち(武道)がまさに"ヒーロー"、ヒナもまたもういい子でいい子で…。

 

 

主人公の武道は喧嘩は強くない。強い相手に弱腰になりがち。運命が変わるという時にも怯んで動けなくなる。けれど、弱いなりに何とかしようと満身創痍、死にものぐるいで努力する真っ直ぐな人間の姿がある。漫画の一キャラにも関わらず、真剣に心を動かされます。

 

 

今風なマイキー、ドラケン、半間etcはともかく、2005年の東京に武道、キヨマサのようなリーゼントにボンタンの昭和っぽい不良中学生は多くいたのかなあ?とちょびっと疑問に思いました。私の中学時代にいたヤンキーの姿まんまなので、懐かしさを感じてしまった。

 

 

話の要であるタイムリープの方法は簡単なのですが、ルールを考えると過去未来の好きな時間に戻れる「バック・トゥ・ザ・フューチャー」よりずっと厳しい。そしてもう1つの要、マイキー。人を惹きつけるカリスマがあって、最強で、東卍総長で、特別な存在なのはよくわかったのですが、あまり深くまで掘り下げられてなく、なぜ凄いのか、どう凄いのか、今いち伝わってこなかった。カリスマ・天才の一言で片付けられ、無敵に強いからだけでは説得力が弱すぎるかな。まあ、作中の中学生男子達にはそれだけの理由で十分なのかもしれませんが。

 

マイキーと東卍を狙う綺咲鉄太

 

大人顔負けの綺咲の巧みな策略。そこに思うようにはならない人の意志と繋がり、予想外の事態、裏切り、協力。これらが複雑に絡み合って変化していく過去↔未来の展開パターン。長々とした解説はなく、セリフも多くも難しくなく、喧嘩もわかりやすく、1冊15分〜20分で読めます。一気読みは衝撃の展開の連続ですごい気力を使ってしまいますが、続きが気になりすぎて最後まで読むのを止められませんでした。

 

 

個人的にアニメの作画より漫画の絵が好きです。アニメは原作に沿ってるし、声があって動くのがいいけど、原作である漫画のほうがスリルと迫力感がある。

 

銭湯シーンはアニメが良かった

 

全巻読んでみてリスペクトしたのは東卍弐番隊隊長・三ツ谷くん↓

 

最高のお兄ちゃん

 

最後に、

 

作品に文句はないですが、出版社の講談社さんに一言。

 

 

新旧2種類のカバーは嬉しいサービス。でもなぜ新デザインのカバーに実写映画化の宣伝を印刷したムキー?!普通は帯やろ?売るつもりないコレクション用やけど、これは酷い、アカン、萎えるわ。

 

それでは