今週の火曜日、オットーの叔父RのBestattung(またはBerdigung, Trauerfeier=葬儀)でした。ムスメを預けられる人がいないので私は欠席。雨降りで天気も悪く、「何年も会ってない伯父K(義父の兄)や他の親戚に何だかんだ聞かれるから会いたくね面倒くせー」と言っていたオットー。義父母の兄弟関係は悪く、疎遠になっているのがほとんど。オットーの伯父Kも義父と喧嘩して長い間、連絡を取り合ってませんでした。でも、亡くなった叔父Rとの最後の別れなので家族間のわだかまりを挟むべきではありません。それを置いて、オットーは葬儀に参列しました。

 

オットーの話によれば、叔父Rの葬儀は故人を偲んだ和やかな葬儀で良かったとか。ちゃんとPrediger(説教師)の説法もあり、骨壷が埋葬されたということです。伯父Kも会場に時間よりも早く到着して葬儀を待ち、従兄弟Mや他の参列者の方々もフレンドリーだったとか。40人ほどが叔父Rのために葬儀に来ていたそうで、叔父Rは寂しくなかったでしょう。

 

さて、ここからが問題。

 

オットーが育った家でもある義父母の家。オットーは家の中の有り様に愕然とし、家に到着した早々にSMSを送ってきました。

 

「物」が溜まりに溜まったそこは……

 

まるで……

 

ホーディング(ゴミ屋敷)

 

のようだったと。

 

義父の買った安物の置物等の装飾品、DVD等がそこかしこに、義母が買った安いPCゲームソフトやクローゼットに入り切らない衣服が寝室やゲストルームにいくつも山積みにされていたそうです。しかもたくさんの服にはまだ値札がつけられたまま。ゲストルームにはまだミニクリスマスツリーが置かれているような、ゴミ同然の物があふれ返って居心地は最悪だったとか。

 

さらにバスルームも酷く、便器の内側周りは黒ずみ、いくつもの古いシャンプーやらが並べられるだけ並べられて手付かずのまま古くなり、かけられたバスタオルは交換していないのか縁が茶色に変色。洗面台の上には使用しかけのカミソリが8本ぐらい置かれていたという。

 

さらに……

 

家中が2人の吸う煙草のニコチンでバイオハザード級に汚染されてました。壁紙はもとより、買うだけ買って放ったらかしの服の値札さえ黄ばみ、換気してもすでに無駄な状態。オットーには家の中の空気が汚い茶色に見えて、2時間がもう限界、それ以上なら家から飛び出すつもりだったらしい。幸い、限界前に葬儀会場に行けたということですが…。

 

そんなゴミ屋敷の環境で生きる義父母は何を言おうが救いようがないです。現状を目の当たりにしたオットーに対し、義父母は誰が聞いてもわかるような言い訳(嘘)で取り繕っていたという。聞いていて思いましたよ、2人の言い訳はもう依存者のもの。怒りを通りこして悲しくなってくる…。

 

ブログには書いてませんが実は義父、膀胱癌(しかもアグレッシブなタイプの)で何回も手術を受けているのに、生活を改めようとはせず、ついには腎臓を1個摘出。そのあとも怠惰で不摂氏な生活が続いてます。オットーが葬儀の日の午前10時30分頃に義父母の家に着くと、義父が起きたばかりだったとか。食事療養もしていないだろう、食べきれないほどのグミなどの大量の菓子類、酒類も隅に見えないようにある。実の子供であろうとゲストにソファーの足元にある床に置かれた缶のルートビアをすすめたそうです。

 

絶対にムスメをあんな所へは連れていけない、見せられない。もう行きたくない」と、葬儀から戻ってきたオットーはきつく言いました。そのゴミ屋敷を最終的に掃除するのは穴茄子家なんですけど、その話はまた今度。

 

義父母の家の問題が浮上しましたが、とにかく叔父の葬儀が無事に終わったことにだけほっとしました。