一生懸命働いた後のゆったり定年生活ではなく、働く気のない無職の人間のぐうたら生活。それに心まで蝕まれていく義父母。

 

お茶菓子の用意をしたら。

特別な日の食事の席で。

ムスメと遊んでいるとき。

帰宅してからの電話口で。

何度も何度も、

放言する義父母 ー。

 

義父母の都合に合わせ、放言にも黙ってましたが、「ハンバーガー発言(あらかじめ話し合いで決めていた茶菓子を"こんな時間に食えへん"と言って食べなかったが、実は腹減ってたんやといって帰りにバーガー食った)」で我慢が限界に達しました。私だけだったらとっくの昔に「ほな食うな真顔」「食べる言うといて何言うてんねん!こっちはあんたらの怠けた時間に合わせて昼飯どきにあんたらが持ってきた甘ったるいだけの安もんのケーキ食ってやってるんや!ムキーと義父母の前でブチギレてます。

 

会社の上司、顧客、同僚、自分と家族の生活に支障をきたす関係の人間ならともかく、たかが舅姑ぐらいのちゃっちい縁、どうなったって知るか。我慢して無意味なストレスになるぐらいなら、険悪に終わってでも縁を切ったほうが楽。

 

でもそれができなかったのは……

 

ムスメがいたから。

 

Opa(ジジ)とOma(ババ)が家に来るのを毎回楽しみにし、2人に新しいレゴを見せて嬉しそうに接している。そんなムスメの前でどうやっても不満を全開にできない。

 

でも義父母はムスメに対しても容赦なく……

 

義母「ババなあ、今日は朝早く起きたから疲れてんねん。これから家に帰ってババ寝るわ。」

義父「心配せんでもまたOstern(復活祭)の休みに来るからな。」

 

リビングルームのソファーに座って悲しそうに2時間もなくして帰ろうとする義父母を見てるムスメ。義父母はというと、ムスメにそう言いながら玄関で靴を履いてムスメを見る気もない。

 

朝早いって……その日起きたのってたしか午前10時頃って話してましたよね?

家帰ったら寝るって……今が午後3時半前だから帰宅したら午後4時過ぎですよね?

◯◯の頃って……あと3週間は余裕でありますよね?

 

そして去年のクリマスオットーがムスメの早起きのことを義父に話し、その日も朝4時おきだと言った途端……

 

義父「おお、そうか!どっちみち長居する気ないし、そういうことなら早く帰らんとなあ。」

 

と、絶好の言い訳ができてウキウキした感じですぐにそう言いました…嬉しそうに義父母からのクリスマスプレゼントを開けてるムスメの目の前で。ムスメがちょっと悲しそうな顔をしたのを私だけは見逃さなかった。

 

「もう疲れたから帰る」とムスメに堂々と言ったのはそれが最初ではありませんでした。義父母が帰ったその夜、ムスメが寝ついてからオットーに……

 

「P(義父)とB(義母)にはもてなされる価値ないわ!ムスメにもあんなこと平気で言うて……アイツらにはこれからなんもせえへんってよう言うとけ!!!ムキームキーッムキー

 

実際はオットーにはきつく言ってませんが、こういう雰囲気で言いました。オットーは1人っ子ですが、「ボクの母さんと父さんに何を言うんだ!」なんていうダメ夫ではなく、私の不満を理解しています。ですがやはり自分の親でもあるので波風立たないように義父に電話で「何もしない」と伝えたところ……

 

義父「それなら無理せんでええし、そのほうがいいわ。」

 

その義父の言葉で穴茄子家と義父母のすべての行事は何もかもお終いになりました。

 

今ではクリスマスイブの日でさえ正午に来て、ムスメにクリスマスプレゼントを開けさせて、ムスメとちょっと遊んで、午後2時くらいで帰る。一般的にはイブの夜に家族が集まり、ディナーを食べ、それからプレゼント交換。年越しでも年が開けた夜中に電話1本だけ。復活祭などの他の行事でも同じです。

 

義父母が来ても挨拶するだけで何もしません、する気もありません。したくもない!

 

隣人がどうした、昨日はどこどこのImbiss(軽食スタンド)で食べたものが美味しい、あのスーパーでアレをコレだけの安い値段で買った、などのほんとに心の底からつまらない話をするのをオットーと聞いてるだけ。

 

一方的に話すだけ話し、人の話は最後まで聞こうとしないことに苛つくオットー、茶さえ出さない最低な嫁にも義父母は平気の平左。むしろ都合よさそう。

 

穴茄子家がどう思ってるのか、本気で気づいていない。ただただ、どんな時にでもいつも通りちょっとしてから帰ることだけ考えている。

 

 「今度、オパとオマが来たらねー・・・」

 

それでも、何も知らないムスメはそう言って義父母を来るのを楽しみにしています。来ても2人はリビングルームのソファーに座りっぱなし。ムスメが2階の部屋に見せたい物があるからと言っても行かない。だからムスメはそれを義父母のところまで持ってくる、優しい子。そして座ったままちょっとかまうだけで帰る義父母を少し残念そうな顔をする。

 

義父母を慕う明るいムスメの笑顔に悲しくなり、ムスメの慕う心にも鈍感になった義父母にさらに怒る。

 

でも、義父母といるときはいつもムスメがいるからとてもつもない忍耐と我慢を強いられてました……。

 

いつか、爆発できる日が来ることを祈って。

 

今回はここまでですが、いえいえ、これだけではまだ終わりません。

 

ついに「アイツらそこまできたか……」という出来事があり、許せなくなるまであとわずかになりました。