映画のバットマン、それもビギニングまで。X-Menも日本編まで。アイロンマン、ハルクにキャプテン・アメリカ。アメリカンヒーロー、嫌いではないですが、あんまり親近感ありません……
でした。
↓ ジェシカ・ジョーンズ
家族全員を事故で亡くし、『Killgrave(キルグレイブ)』と名乗る男にマインドコントロールされていた過去を持つジェシカは『怪力』を持つ探偵。彼女はある事件に巻き込まれ、死んだはずの『Killgrave』が関与していることを知る…
↓ ルーク・ケイジ
ある実験の『失敗』で皮膚が銃弾も弾く破壊不可能になったルーク・ケイジ。彼はニューヨークのハーレムに蔓延る悪に立ち向かっていく
↓ アイロン・フィスト
15年前に飛行機事故で死んだと思われていたダニー・ランドがニューヨークに戻ってきた。悪の組織『The Hand』に対抗する必殺武器『アイロン・フィスト』を備えてー。
↓ デアデビル
事故で盲目になったマシュー・マードックは昼は弁護士、夜は犯罪者から市民を守る『自警員』。殺人容疑にかけられた1人の女性、カレン・ペイジの弁護を親友のフォギーと引き受けたことから巨大な悪に挑むことになる…。
↓ パニッシャー
愛する妻と2人の子供を殺され、自らも頭を撃たれて瀕死に陥ったフランク・キャッスル。家族の死に関わった人間を1人残らず殺そうと『マイクロ』という男の手を借りて『再び』パニッシャーになる。
ジェシカ・ジョーンズは気持ち暗めで面白かったし、ルーク・ケイジもスウェットパーカー着て闘うところが強くて、劇中の音楽が素敵でした。そのなかでも『パニッシャー』は最高傑作。OPが格好いい。ウォーキングデッドのシェーン役で出演していたJon Bernthalがパニッシャーことフランク・キャッスルを見事に演じています。純粋にハマリ役。このパニッシャー、他のシリーズのような特殊能力はないですが、最もヒーローらしく、ヒーローの原材料と言える怒り、孤独、悲しみを抱えて闘ってます。血なまぐさも面白さもオススメ。ちなみに彼が登場するデアデビルのシーズン2を観てからのほうが話がわかりやすいです。その後から、の話なので。
が、しかし。
他3作品に比べたら『アイロン・フィスト』はつまらなかった。ダニーがお子様すぎてイラッイラッ。DCコミックスのバットマンは両親が殺されたという同じ境遇なものの、しっかりしているというのに。辛気くさいから3話ぐらいから飛ばして観てました。
『デアデビル』も同じ。『人は殺しちゃいけないよ〜』ばっかり言ってヒーローたる覚悟が最後までなく中途半端。ただのわがままで親友達の話に耳は貸さない、大切だという友人をないがしろにしすぎ。かえってフィスク(のちのキングピン)に好感持てたかなあ。私はこのデアデビルは好きになれません。
それでも悩みがないスーパーパワーだけのヒーローが1人だけニューヨーク全部の悪者をドカン、バコンやっつけるだけじゃありません。葛藤、1人じゃ限界あるやるせなさ、ヒーローのエゴと傲慢さ、そんなものがある。フィスクとか、ヒーローが見ない悪者の違う一面も描かれている。
さらに面白くしているのは、インターアクトしていること。たとえば、ジェシカ・ジョーンズにルーク・ケイジが、アイロン・フィストにジェシカの弁護士Hogarth(女優ケイト・アン・モス、マトリックスのトリニティー役)が。他にもハルク、アイロンマンのことも述べられたり。全部観ないと全体がわからないということはありません。観たらさらに面白え、みたいな。
1シーズン13話、1話が55分くらい。話も濃いので見ごたえアリ。