指定された学校に親子で登録に出かけたわけですが、そこにはたくさんの今年8月入学予定の子供たち。中には前の幼稚園で挨拶程度に知っていたママとムスメと同じグループだった女の子も。
正直に言うと…、
ムスメがすんなり小学校に入学してもそこの学校には行かせたくないと感じていました。自宅から目と鼻の先の近さで、いずれ1人で登下校するようになっても安心できる距離。でも近くには『高層住宅』、低所得者層が住む団地の集まりや市営住宅があり、そこからの子供がたくさん通学してます。オットーの同僚の知り合いがそこの教師で、あまりに授業ができなさすぎるから辞めたというのを聞いています。何でも生徒が『バックれたり』する学級崩壊というやつらしいです。
『Sozialer Brennpunkt(低所得者層が集中する地域)』ほどではありませんが、大人と子供の住人の言動を(毎日)目にすると思わず『なんかDQNだなあ』と思えます。まあ日本のDQNとはまたドイツのはまた違うのですが…。
登録手続きは若い女性教師の方で、ムスメの名前、生年月日などの質問にこたえ、書類用紙に記入していきます。そしてムスメの現状を伝えながら、間接的に『この学校には通いませんよ』と意思表示。色々話すと、加配がついた自閉症の児童を受け入れているなど少しは経験があるようです。
しかし。問題は受け入れ不可か、経験の有無どうかではありません。『普通』の小学校では全日加配がつかない限り、20人プラスな人数のクラスの中でムスメ1人で授業やその他の課題をこなすのは今の状態では不可能。横からクラスメイトにこうするんだと教えられても無理でしょう。イッパイな情報でイッパイイッパイになって多動に走り、クラスの妨げになってイジメの対象になるのは目に見えてます。
とりあえず、その日は学校を登録し、私達親の意思を伝えて帰りました。療育幼稚園を1年延長できると考えていた私はこれでほっとしました。
そしてその数日後、登録手続きした学校の校長から電話が。
「1年延長は決まっていないので、ムスメを今年8月から入学させて下さい。」
みたいな内容でした。
電話によれば、校医は1年延長を『empfohlen(推薦)』しただけとのこと。単に『オススメ』しただけで、あとは学校側で決めればいい、そんないい加減な感じの診断結果を学校に提出されてました。だから定員数を埋めたい学校は、どんな児童でも入学させたがるのです。
似た状況で(無理やり)6歳で入学した子が結局は留年するハメになったり、クラスに席が空いていれば(無理に)入学させるという学校問題を『Elterngespräch(親同士の話し合い)』で聞いていた私は、ついにその日がきたのか!と思いました。
そんなことは俺が絶対にさせねえってばよ!
みたいなナルトな勢いと気持ちで対校長戦に臨みました。
…いやどちらかと言うと北斗練気当座でラオウとの最後の闘いに挑むケンシロウの気分。
それではまた。
ps ナルトは終了していたのですね