草の榮えて節の和むを識り

木の衰へて風の厲しきを知る 

紀歴の志すこと無しと雖も 

四時自ら歳を成す

怡然として餘樂有り

何に于てか智慧を労せん

(陶淵明)


意訳

植物が芽を出すと暖かくなったなと思い

落ち葉が舞うと風が冷たくなったなと感じる

カレンダーなどないのに

四季は自然とまわってくる

たのしいことがたくさんあるなかで

なにをそんなに悩む必要があるのか



雑記


陶淵明と言えば


「及時當勉勵 歳月不待人」

(時に及んで勉励すべし 歳月人を待たず)


が有名な詩人

実はこの詩の「勉励」なんだけど

お勉強じゃなくて、「励みましょう」って意味

で、なにを励むか


「斗酒聚比鄰」

(近所の人と飲み交わそう)


ということで、


人の時間は限られている

酒でも飲んで精一杯楽しもう


なかなかパリピな詩



ところで本題の詩のハナシ


人の命には価値があって

一生懸命に生きなければならないと言われる

社会のなかで存在感を持つことが

素敵なことに見えて、そんな人を羨む


あの人はお金持ち

あの人は人気者

美しくてスタイル良くて

アタマが良くて…


でも、「四時自成歳」

世界は人間の都合なんて関係なく進んでいく