大トラの保護 | 刑事塾 詐欺、採用面接、営業で騙されない、ウソや人間心理の見抜き方講座

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新年会シーズンも落ち着いたころですね。

みなさん、日頃お酒を楽しく飲んでますか?

絡み酒など酔いが醒めた後に反省する飲み方をしてませんか?

というわけで警察署には犯罪を犯した方を留置する「留置場」がありますが、その他に「保護房」という施設があるのをご存じでしょうか。

そう、保護するための施設です。使用料金はもちろん無料。通常は一泊して帰られる方がほとんどです。

え、どんな人が泊まるの?と思いますか。

そうですね、大概は酔っ払いの方です。それも「大トラ」ですね。手が付けようもない大酔っ払いの方です。

酔っ払いにもいろんなタイプがあります。路上で寝てて立てなかったり、繁華街で大の字になって寝てる人もいます。こんな場合は通報があるとパトカーで迎えにいってそれなりの措置をします。例えば自宅が近ければ送っていくこともあるし、家族に迎えに来てもらったり。ひとまず警察署に連れていってロビーの長椅子で朝まで寝かせておくこともあります。

いずれにしてもこれは単なる飲み過ぎの酔っ払いでおとなしくしてる人の場合ですね。

ところが、ほんとの大トラは半端ないです。

警察官が行っても暴れて手がつけられない。暴言は吐くは、暴れないように手足を抑えても振りほどこうとするし、殴りかかろうとする輩もいます。大暴れってやつです。

もうどうしようもないんですね。つまりこのまま放置すれば自傷他害の恐れがあると判断されるケースに限り、警察署の保護房に一時保護するわけです。連行するときは手錠をかける場合もあります。もちろん法的根拠がなければできませんが。

「てめーおまわり、ふざけんなー、がぁーーー△▼☆▼◇」なんて大暴れしてますから保護する警察官も三人、四人がかりで大変です。

やれやれと保護房に入れて寝かせるんですね。

さて、翌朝。すっかり酔いが醒めた大トラはどうしてるかというと大概は小さくなってシュンとしてますね。

おいおい昨日の大トラはほんとにあなた??みたいな感じです(笑)。

スーツも泥だらけでビリビリに破れてたりして。

大概普段はおとなしくて自分を抑えてる人が多いんですよね。だから酒を飲んである一定の限度を超えると普段の我慢やストレスが一気に爆発するんでしょう。


「あなた、昨日どんな状況だったか覚えてますか?」

「あ・・・すいません。覚えてないんです・・・・。すいません。」

「前にも来たことあるでしょ?!」

「あ・・はい、実は二回目です・・・。」

「そんな酒の飲み方してるとこれから何があってもおかしくないですよ。酒を断った方がいいんじゃないの?」

「おっしゃるとおりで・・・。すいません。」


こんな感じで平身低頭で警察署を後にするパターンが多いですね。


お酒は楽しく飲まないと。

「酒は飲んでも呑まれるな」我が家の家訓です。(笑)

ご家族のためにもお酒は楽しく飲んで無事に自宅に帰りましょう。

今日はこの辺で。(^.^)