近年、「草食系男子」が本当に多くなりましたよね。
草食系男子とは、「心が優しく、男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと」などと定義されています。
実は警察の社会ですら、若手警察官の中には草食系が結構います。
前職時代、若い警察官を面接する機会が多々ありました。これは身上把握の一環で職員は年二回必ず上司が面接することになっているからです。面接項目は借金の有無、貯金額、趣味、家族関係などでプライベートは丸裸という感じなんですが。
この面接で彼らは「彼女は特にいらないですよねー。面倒で・・」「休みの日は同僚と買い物に行くくらいです。」「一日外出せずゲームしてることもあります。」などと話します。そして20代でも数百万円という貯金があるのが普通です。
もっとも「将来のために貯金しろ」と指導しているので貯金もするんでしょうが、彼ら的に言うと「使うところがない」「自然と貯まってしまう」のだそうです。
それを聞いた私は「つーか、金の使い方知らんのか?」「一日ゲーム?アホか!外に出ろ、遊んでこい!」「彼女いらんだと?おまえはオカマか?街婚でも合コンでもお見合いパーティーでもどんどん行って彼女見つけてこい!」「だいたいフラれることを恐れるな!ガツガツいけ!チャレンジしろ」なんて口酸っぱく言ってましたねー。(笑)
まぁ保守的な幹部が多い警察社会でこんなこと言う上司も少ないかもしれませんが。
肉食系のイメージが強い警察官ですらこんな感じですから「世の中どれだけ草食系男子がいるんだ?」とぞっとしますよね。
バブル世代の我々40代は「肉食系」ですからいい車に乗ることに憧れ、ディスコや街中でナンパしたり、女の子のデートや口説くことに頭がいっぱいで、スキーやゴルフ、はたまたサーフィンにビリヤードと流行りは一通りやってましたもんね。(笑)
そもそも「今の若者は何が楽しみで生きてるんだろう」と不思議でなりません。
その結果、晩婚化、少子化、未婚女子の増加など大きな社会問題になってるわけで。
日本の将来が心配でなりません。
私には高校一年の息子がひとりいますが彼は小学校一年から野球をしています。
中学は県下でも有名な練習の厳しい硬式クラブチームで三年間過ごし、高校も甲子園を目指して練習に明け暮れ、帰宅時間は毎日午後11時過ぎ、それも学校まで往復二時間、雨の日も風の日も極寒の冬も自転車で行っています。
つまり小学校に入学以来、かれこれ10年間、彼は土日祭日はほとんどグランドにいて汗を流し、泥だらけになって野球をしてきたわけです。
まぁその結果、勉強はイマイチですけどね。(汗)
しかし根性や精神力、協調性や礼儀、そんな面では誰よりも多くを学んだことでしょう。
私はそれでいいと思うんです。
いい大学に行ったって世の中使えない男子はたくさんいるじゃないですか。コミュニケーションもとれず、自分の考えも言えず、女性も口説けず、そんな男子もたくさんいます。
この激動する世の中を強く生きていくために男として必要なもの。それは精神力であり、協調性であり、誰とでもわけ隔てなく付き合うことのできるコミュニケーション能力や礼儀ではないかと思うんですよね。
息子には「いろんなことに挑戦しろ」「ヒマを見てたくさん本を読め」「大学に行きたきゃ自分で奨学金を借りていけ、親を頼るな」「大学ではいろんなバイトをして世の中にどんな仕事があるのか見てこい」「金を貯めて海外を含めたいろんなところに行って、いろんなものを見てこい」などと言っています。
彼が草食系ではなく、父親を見習って肉食系男子になり、強く生きる男になることを願ってやみません。
(笑)
さて、この世の中、どうしたら強く逞しい男子でいっぱいにすることができるんでしょうか?
若者向けにセミナーでもやろうかなー。
そんなわけで悩みは続きますが今日はこの辺で・・・。(^.^)