犯人とコミュニケーションをとるにはまず「ラポール(信頼関係)を築くこと」が重要です。
誰だって知らない人や信用できない人に自分の心情なんて話したくないですもんね。
まして犯罪を犯して心の状態が不安定な犯人が話すわけがない。
信頼関係を築くためのテクニックのひとつは「ペーシング」です。
これは相手の話し方に合わせる方法です。
会話中に相手の声の調子、高低、大小、スピードなどを自然に合わせるんですね。
また、考え方、価値観、明るさ、静けさ、熱意、感情、呼吸なども合わせていきます。
仲の良い恋人同士が話してる様子を見るとわかりますよね。なんとなく仕草も似ています。あれって自然とやってるわけです。お互いに居心地がいい状態ですよね。
彼女が喜んで話してる時は、喜んでるように聞いてやる。興奮してるときは興奮した顔で聞いてあげる。そうすると盛り上がるわけです。話す方も気持ちいいですからね。
恋人同士、親友同士みたいな会話をしていけばいいんですよ。君のことが大好きですよーって感じですかね。(笑)
え、刑事さんって犯人ともそんな感じで会話するんですか?(笑)
そうです、犯人でもやります。恋人じゃちょっとあれなんで、旧知の友人って感じの状態ですかね。
そうすると犯人は心を開いてくるわけですよね。だいたい「おまえなんか嫌いだ」って態度の人に心を開くわけないですよ。「大好きですよ」って顔して話すから相手も近づいてくるわけです。
さて、営業に行ってもなかなか話が盛り上がらなかったり、相手が冷たかったりするでしょ。
「うーん、どうしよう。どうやって商品の話にもっていこうか。」と悩むこともありますよね。
まずは信頼関係ですよ。昔のようにガンガン売り込んでいく方法は今や流行りません。
相手の人間性を知り、自分の人間性を知ってもらう。
まずは、信頼関係を築くことに力を注いでみてはいかがですか?