人間には価値観ってものがあります。
「あなたの人生において大事なことってなんですか?」
と質問したとします。
Aさんは
「うーん、家族が一番、あとは仕事の成功、3つ目は自分が社会で認められることかな。」
Bさんは
「やっぱりお金でしょ。次が楽しく生きること、そして友達かな。」
この2人、全く価値観が違いますよね。
では、この2人がお互いに新車を買おうとしています。
あなたがセールスマンだったらどうやって買ってもらいますか?
「このスポーツカー、いいでしょう。うちで一番売れてるんですよ!スピードも出ます。女の子受けもいいんですよねー。」とスポーツカーを勧めて売れます?
Aさんは家族が一番大事な方です。家族が喜ぶ車、家族でドライブに行ける車を欲しいと思ってるんじゃないでしょうか。
あるいは社会的な成功を大事にしてますから、ステータスを求めて高級車を望んでるかもしれませんよね。
いずれにせよ、お客様の価値観を探り、商売をするということは大事なことですよね。
話変わり、実は犯人を取り調べる時も同じなんですよね。
相手の価値観に触れながら話をすると、犯人も次第に心を開くものです。
例えば、ギャンブルが死ぬほど好きな犯人には、ギャンブルを肯定した話をしなければ心を開きませんよね。
「パチンコ、好きなんだろ?いやー俺もやるよ。朝から晩までやって10万も負けた日には飲みにいかねーとやってられないよなー。はっはっはっー」
なんて、時にはバカ話もしないとダメなわけですね。(笑)
「この刑事さん、話わかるわ。」なんてある意味、ラポール(信頼関係)を築くことができます。
だいたい取調べ室に入った時、犯人の心の扉には、7重、8重の鍵が閉まってるわけですよ。中には内鍵までかけちゃってガチガチの方もいます。当たり前ですけどね。それをどうやって開けるかが腕の見せ所でもあるわけです。
そういう意味では刑事は究極のコミュニケーション能力を持ってるんですねー。
さて、あなたは相手の価値観を考えて人と会話してますか?あるいは仕事で使ってますか?
今日からぜひ試してみてはいかがですか?
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