童話:十三夜
十三夜の晩、お坊さんが
村中の家に一緒に「お月見をしませんか?」と尋ねて歩って回りましたが、
一軒も「一緒にお月さまを見てもいいよ」って言ってくれる家がありませんでしたが
最後に、村で一番の貧乏なおじいさんの家に来て
「じいさま~今夜はワシと一緒にお月さまを見てくれないか?」と尋ねました。
すると村一番の貧乏なじいさまは
「ウチは村で一番の貧乏じゃけんな~ご馳走は何も無いぞ~
それでもいいなら、一緒に見てもいいがなぁ~」と言いました。
二人は話が弾み夜が更けるまで話ましたが・・・・・
話は尽きることなく・・・・
お坊さまが、じいさまに・・・
「来年も、ワシと一緒にお月さまを見てくれるか?」と問いました。
すると じいさまは
「あ・あ・食べるものが無くてもいいならいいとも~」と言って、
二人は約束をしました。
時は経ち、また十三夜が来ました。
すると小坊主が、じいさまを迎えに来ました。
トントン
「村で一番の貧乏なじいさまの家はここですか?」
「ご主人さまが迎えに行って来いと言うので迎えに来ました~」
そして・・・小坊主と、じいさまの二人は・・・
一つ山を越え 谷を越え、また山を越え・・・・・
すると目の前に大きな大きな お屋敷が見えました。
「ご主人様~村一番の貧乏なじいさまを迎えに行って来ました~」
「お・お・よく来てくれたの~」って言って
お坊様は、たいへん喜びました
そしてお月さまを二人で見ることにしました。
それはそれは、お団子が山のようでもの凄いご馳走でした。
じいさまはお腹いっぱい食べて帰るとき、
お坊様から魔除けに刀を貰いました。
じいさまが、自分の小屋の前に来たとき、
大きな大きな火の柱が・・・
「あっ!そうじゃ~お坊様から貰ったお守りの刀で」
バッサバッサと火の柱を切りました。
すると
空から
小判が次から次ぎへと降り続きました。
あたり一面小判の山ができました。
そして、村一番の貧乏なじいさまは一番の大金持ちになったとさ
それから、その村では、
十三夜は多勢の人をお招きして、
あるだけの ご馳走を出して皆で食べる習慣になったとさ~
長々と
ありがとうございました
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