夫と2人で有給をとって
日帰り旅行に出かけた
急に決まったから宿の予約もしていなくて
「泊まれたら泊まろうか」くらいのゆるい気持ちで
娘に話したとき
「わたしも行くー!行きたいー!」
と素直に言ってくれたけれど
今回は夫婦でゆっくり過ごしたかった
娘を置いていくことには
正直、躊躇も罪悪感もあった
でも
これまでずっと“いい母”でいようとしてきた私にとって
“夫婦の時間を優先する”っていう小さなチャレンジでもあったんだ
娘は「その代わりお金置いていってね」と言い
食べたい物を自由に買って過ごすことにした
その言葉に少しホッとしつつも
どこか胸がきゅっとした
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夫とは
帰る時間も気にせず
お買い物や温泉
道中の会話をたっぷり楽しんだ
懐メロを流しながら
その頃の思い出を話したり
最近のこと お互いの気持ち 娘のことも自然と話題に出た
家庭内別居のときを思うと
こうして穏やかに話せていることが
とてもあたたかく感じた
それでも
行く先々で
「ここ、娘も喜んだだろうな」
とふとよぎる瞬間もあって
罪悪感が完全に消えるわけではなかった
ただ
罪悪感があっても、夫婦の時間を大切にしたい気持ちもあって
そのどちらが間違いとか正しいとか
そういう話でもなくて
家族3人の時間も
夫婦2人の時間も
どっちもこれから大事にしていけたらいいなと感じた
少しずつ揺れながら
家族のかたちがまたひとつ育っていくような
そんな一日だった