夏休み、夫と娘と3人で私の実家に帰省した。
夫が一緒なのは、なんと7年ぶり。
実家は離島で遠くて、夫にとっては気を使う場所。
私も、気を使うことに疲れてしまうし、親にも気をつかわせてしまう。
「気を使う」っていう、そのこと自体にまで気を使ってきた。
だから、夫が来ない方が気楽だった。
でも、本当は
隣にいてほしかったんだ
今年、自分に聞いてみたんだ。
「私はどうしたい?」
出てきた答えは、夫と一緒に自分の実家に帰りたい。
義母宅には行きたくない自分もいて、それを思うとお願いするのに罪悪感があった。
でも、思いきって伝えたら、一泊だけならとOKしてくれた。
もちろん気は使ったけど、それ以上に嬉しかった。
胸の奥が、ぽんっと弾む感じ
親も兄弟も、夫に気をつかってくれていた。
それがありがたくて、「私、大事にされてるなぁ」って思った。
田舎のゆっくり流れる時間、真っ暗な夜、大きな虫たち
全部が「あぁ帰ってきた」って感じさせてくれた。
両親も年を重ねていて、「あと何回会えるんだろう」なんて考えてしまった。
ふと、2年前のことを思い出す。
あの頃の私は、両親に「クソ親」と文句を言いまくり、大人の反抗期をしていた。
「こんな私に育てやがって」とまで言った。
だから余計に、今の「ありがたい」が沁みるのかもしれない。
あの時は、傷つけてごめんねって思う。
でも、あれがあったからこそ、今この気持ちがあるんだろうな。
帰省って、ただ帰るだけじゃなくて、
人との距離や時間の流れ、昔の自分まで感じさせてくれるんだなって思った。