「正規の値段で買うなんてもったいない」
そう言って、夫は洋服もバッグも、基本は“割引品”しか買わない。
わからなくもない。
私も、お金を使うことにブロックがあるタイプだから。
でも最近は、「これだ!」と思えるものを、自分に選ばせてあげたい気持ちも出てきていて、
そんな私が「割引じゃなくても、いいなって思ったもの買ってみたら?」って言ってみると、
夫はいつも「うーん…」と、微妙な顔をする。
いっぱい働いてるのになぁ。
それだけ頑張ってるんだから、自分が本当に好きなもの、選んだっていいのに。
私はそう思ってた。
だけど、気づいたの。
私も実は、“割引”の世界にしっかり片足突っ込んでた
昨日、夫がパチンコでちょっと勝ったらしくて、
「リュック買ってあげようか?」って言ってくれたの。
実はちょうど、通勤用のリュックが欲しいところだったから、ラッキーって思って。
で、自分のお気に入りを探しながら気づいた。
無意識に「割引されてるやつ」ばっかり見てた私
私も同じじゃねーかって
笑っちゃった
「損したくない」って、
もしかすると「ちゃんとしていたい」とか「無駄にしたくない」とか、
そんな思いの裏返しなのかもしれない。
それって、すごく健気な感情でもあるんだよね。
でもときどき、自分にこう聞いてあげようかな
「今、損しないことより、大事にしたいことってある?」って。
それはたとえば「ちょっと高いけど、見るたびにときめくもの」だったり、
「誰に共感されなくても、私が感じたワクワク」だったりするのかもしれない。
夫婦って、不思議。
似てるようで、全然違うと思っていたら、
案外、同じとこで足踏みしてたりする。
笑っちゃうくらい、愛おしい
損したくない私たち