「女として見られてないのかも」って思ったとき、心がズーンと重くなった。

夫との距離ができていくなかで、私はどんどん“透明な存在”になっていった気がして。

 

娘のことばかり気にして、自分のことなんて後回し。

気づいたら、鏡も見なくなってたし、服も気にしなくなってた。

 

それでも、誰にも弱音は言えなくて。

「私、何してるんだろ…」って、ふと立ち止まった日のこと、書いてみます。

 

 

あの頃の私は、「体感に意識を向ける」なんてこと、まったく知りませんでした。

 

 

自分の中に起きている感情や体の反応に目を向ける余裕なんてなくて、

ただただ、頭の中はぐるぐると「自分責め」の言葉で埋め尽くされていたんです。

 

 

「私がちゃんと夫を大切にしてこなかったから」

 

「娘を優先しすぎて、夫のことを後回しにしてた」

 

そんなふうに、自分を責め続けていました。

 

 

でも、本当は…

私が娘を必死で守ろうとしていたのも、家庭のためだった。

でも、それすら「間違いだったのかもしれない」と、自信がなくなっていったんです。

 

さらに追い打ちをかけるように、

私は「女としての価値がないんだ」と思い込んでいました。

魅力も、色気も、自信も、全部なくなってしまった気がして。

 

洋服を選ぶ気力もなくて、メイクもしない。

鏡を見るのもつらくて、ただ毎日をやり過ごすので精いっぱい。

 

どんどん、どんどん、自分を見失っていきました。

 

 

気づけば、私の矢印はずっと「相手」にばかり向いていたんです。

 

 

夫がどう思ってるか、夫がどこで何をしているのか。

 

娘の気持ちがどうなってるか、学校で大丈夫か。

 

「自分のこと」はいつも後回し。

感情も、体も、心も、全部そっちのけでした。

 

 

今思えば…

私の身体も、私の心も、きっとあの頃、すごく寂しかったと思います。

 

誰にも見てもらえず、触れてもらえず、

「ここにいるよ」って叫びたかったんじゃないかと思うんです。

 

 

正直、あの頃のことを思い出すのも、ちょっとキツい。

 

今でも、みぞおちがきゅーっと締めつけられる。

 

でもね、「あの頃があったから今がある」って、少しずつ思えるようになってきた。

 

私はまだ終わってなかった。ちゃんと生きてる。

 

同じような気持ちを抱えてる誰かに、届いたらうれしいな。