3年前、私たち夫婦はほとんど口を

きかず、まるで空気のようにすれ違って暮らしていました。

 

 

家庭内別居と呼んでいいような、冷えきった時間。

けれど最近、少しずつですが変化を感じることがあります――

 

 

昨夜、夫が私の分の布団を敷いてくれていました。

……たぶん、こんなふうにしてくれたのは初めてかもしれません。

 

 

「明日は母の日だからね」って、ちょっと照れくさそうに。

 

 

私は夫の母親じゃないけれど、

そんなふうに思い出して、気遣ってくれたことがただただ嬉しくて、

「ありがとう。素直に嬉しい」って伝えました。

 

すると夫は少しぶっきらぼうに、

「だって、敷いてなかったら面倒くさいからな」って。

 

 

なんで面倒くさいの?って聞いたら、

「お前、布団敷いてくれなかった!って怒りそうだし」って。

 

ああ、そうだった。

 

私はこれまで、怒りをぶつけることでしか、自分の気持ちを伝えられなかった時期があった。

 

 

きっと今でも、夫の中にはその私の印象が残っているんだなと思うと、

みぞおちがチクリと痛みました。

 

 

でも今朝、散歩しながらふと感じました。

 

 

 

 

もっと素直に「お願い」って言ってもいい。

 

頼ることも、甘えることも、悪いことじゃない。

 

むしろそれが、優しさの受け取り方なのかもしれないって。

 

 

3年前、私たちは完全にすれ違っていました。

家庭内別居のような状態で、会話もほとんどなく、空気は冷えきっていた。

 

 

でも、少しずつ。

 

本当に少しずつだけど、関係は変わってきた。

 

 

夫が変わったからじゃなくて、

私自身が「変わりたい」と思って、小さな一歩を積み重ねてきたから。

 

 

夫婦関係って、自分次第で変えられる。

心の持ち方で、会話の仕方で、ちょっとした行動で。

 

 

昨日の夜の布団は、たぶん夫からの小さな「歩み寄り」。

それをちゃんと受け取れて嬉しかった。

 

これからも、きっとすれ違うことはあると思う。

それでも、少しずつ築いてきた今の関係を、大切にしていきたい。

 

 

こんなふうに、少しずつ変わってきた私たちのことを、

これからも綴っていけたらと思っています。