怒りをぶつけてしまった日から、夫との間にぎこちなさが続いている。


目も合わせてくれない。

スキンシップも拒まれ、寝るときも背中を向けられる。

朝の会話もそっけなくて、「面倒くさい」の一言が、心にズシンと響いた。


夫は、怒りをぶつけられるのが苦手だとわかっている。

でも私は、思わずやってしまった。


その瞬間、3年前の“家庭内別居”の記憶がフラッシュバックしてきた。

またあんなふうに心がすれ違い、言葉も交わさず、空気だけが重く漂う日々が戻ってくるんじゃないかと――

 不安と恐怖が一気に襲ってきた。


お腹の底から湧いてくる感情。

「怖いよー」「もうやだよー」「逃げんなー」「やさしくしてよ」「無視すんなー」

怒りのワークで叫んで、ようやく胸のつかえは少し軽くなったけれど、

喉やみぞおちにはまだ、つかえたような体感が残っていた。


一昨日までは、夫の帰宅が楽しみで仕方なかったのに。

昨日は、その帰りが怖くてたまらなかった。


「電話がない」という、ほんの小さな変化にさえ心がざわつく。

ただ、寂しかった。


そんな中、夫は予想より早く帰宅した。


玄関の音を聞いた瞬間、ホッとしている自分がいた。


気づけば、私は後ろから彼にそっとハグをして、こう言っていた。


「帰ってこなかったらどうしようって、不安でいっぱいだった」


すると、夫はそのハグを解くことなく、

いつものようにボディタッチで応えてくれた。


あぁ、私ってまだまだ、相手の反応に一喜一憂してる。

でもそれだけ、つながりを求めているんだな。


そんな自分を、今日は否定せずに見てあげたいと思う。


そして、少しずつでいいから、自分の内側に意識を向けていきたい。

誰かの態度に揺れ動く自分を責めるのではなく、

その揺れの中にある「私の本音」を、大事に抱きしめていきたい。