★春頃に一度綴ったものです。
悩める方に届きますように……
先日、ふと気付きました。
最近よく息子と大人の会話をしてるなぁって。
税金の話しとか相続の話しとか仕事の話しとか。
あの頃の私はこんな日が来るなんて想像することすら出来ませんでした。
こちらでも何回か触れていますが、
息子は軽度のADD (注意欠陥)を持っています。
診断されたのは約10年前、11歳の時。
最後に発達テストを受けたのは14歳の時。
診断を受けた時の私は、
『この子はきっと社会に出られない。
私の一生をかけてこの子を養い守っていかなくては……』
と、思い込んでいました。
ADDの事を正しく知ろうともせずに。
当時の息子は、
勉強は遅れがち
手先も極端に不器用
物をなくしがち
情報処理能力が弱い
集中力散漫気味……
ただ、そのどれもこれもみんな
他のお子さんと比べてのものでした。
でも、比べて何になるのでしょう。
何にもならないんですよね。
比べてきた私が何年もかけて
やっと気付けたことです。
比べるって意味無いよ。
自分自身や子供さん本人を苦しめるだけなのかなって思います。
目の前に居るわが子がすべて。
わが子が持つ能力を正しく理解する事と、
わが子にあったサポートをしていく事。
それだけでADDを持っていても
必ず成長を見せてくれます。
当時から対人関係は良好でした。
今も変わらず問題ないです。
手先は今も不器用です。
複数の情報を理解し、
行動に移すまで
たぶん人より時間はかかります。
なので、大事な事は細かくメモを取る癖をつけることで補おうとしています。
年齢を重ねる事で
集中力も上がってきています。
物は失くしがちです。
よく、『俺のスマホ知らない?』
と、聞いてきます。
自分が得たお給料などのお金の管理もしっかり出来ています。
勉強は………?
漢字の書き取りは好きみたいだけど、
英語?数学?物理?
きっと今も出来ないでしょう。
でも、社会に出たらそんな事は大した問題ではないです。
劣る部分はあるけれど、
特に発達障害のない私にも
劣る部分はいくつもあるしね。
まだまだサポートが必要な場面もありますが、
社会人として働き、しっかり生活しています。
今、息子が持っている力の範囲で
精一杯の努力をしていると思っています。
発達障害も十人十色。
100人いれば100通りのパターンと
100通りのサポート方法があるはずです。
比べてしまうことで
しんどい思いをしている方がもし居られたら、
『比べなくても大丈夫ですよ』
と、伝えたいです。
比べるのではなく、
わが子の力を正しく理解して、
その力を惜しみなく発揮できるようサポートしていきましょうね。
わが息子への思いも含め、
悩めるみんなが
自信をもって
日々、力強く前進していける人になってくれますように☆