ぎっくり腰になったんじゃないかな。送迎石田です。

 

バレンタインデーが近づいております。

 

ティーンエイジャーの皆様。ドキドキしてますか?震えて眠ってますか?

 

「あ、自分全然そういうの気にしないタイプなんで。」

 

みたいな顔してる君。

 

分かりますよ。全部分かってます。

 

好きなあの子からもらえるものなら、消しゴムのカスですら頬を赤らめてしまうはずです。

 

かつての私もそうでございました。

 

あれは忘れもしないDC(男子中学生)だった冬…

 

「〇〇ちゃんイッシーの事好きらしいで」

 

このパワーワードを友達に言われたのが、冬休みの最初。

 

「あ、自分そういうの全然興味ないんで。でもそうなんだー。自分全然興味ないけどそうなんだー。」

 

全身で興味ない雰囲気を醸し出しながら、私の体内では血液が逆流しておりました。

 

え、うそ、まじで?これどうしたらいいん。まじで?やばくない?来年俺フィーバーしちゃうんじゃないの?

 

感極まっておりました。ハートはまさに過積載の軽トラ。エンドレスレインです。ハンドルが利きません。

 

冬休み中は、そんな情報もあり絶好調でございました。

 

1月に入って学校が始まりますと。

 

もう、充血するくらいに目をおっぴろげて、目で堕とす勢いで追いまくりました。噂のあの子をね。

 

それはもう。首が180度回転する勢いで。

 

なんだろうか、言われたからかもしれないけど、すごく可愛いような気がする。

 

雰囲気的に、もしかしたらこれは告白のタイミングをうかがわれているような気さえすりゅ。

 

これは化粧もして、美容室に行って、香水を振りかけながら待った方がいいんだろうか?

 

そんなことを考えておりますと、あっという間に1月が終わりました。

 

そして2月。

 

待ちに待った日到来でございます。

 

「2・14」

 

私はもう、朝から優越感に浸っておりました。

 

今年はもう、すでにもらったようなもの。

 

普段よりも数倍「なにくわぬ」という顔をしながら自宅を出たのでございます。

 

タイミングとしては、ここしかない。金銀飛車角落ちだ。ここで詰まなきゃいつ詰むってんだ!

 

去年の終わりくらいから血液の逆流は治まっておりません。

 

今年に入って、チョコレート断ちもしていることだし、準備は万全だ。

 

意気揚々と我がクラスに討ち入りしたのでございます。

 

やはり、今日は特別な日だ…クラスのみんなはいつものようにざわついていない…っ!

 

むっ?なんだ。クラスメイトの顔色に差があるような気がするぞ?

 

ふむふむあいつは成功…こいつは失敗…と。

 

うははは!小物小市民どもが!一喜一憂しおって!血沸く血沸く!

 

 

 

さて…どこのタイミングだろうな。下駄箱にはなかったし…机かな?ないなぁ…

 

 

 

……

 

 

 

さては!お昼休憩だな!屋上とかに呼び出してあれやこれやっていうあれかな?よし!バッチコーイ!

 

 

 

……

 

 

 

フィーバータイムは放課後から!校舎裏だろうと、見晴らしのいい公園だろうとどこにでも行きまっせ!!

 

 

 

……

 

 

ガチャン

 

「おかえりー、あ、おやつの棚にチョコレートあるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?なんで??ああ。今日はバレンタインか。すっかり忘れとったわー」